本物の大物!日本を代表するミュージシャンを育て、画期的ラジオ番組を作り・・・でも、1度も自慢しなかった

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   先日、お世話になった人のお別れ会で涙がとまらなくなって、トイレに駆け込んだ。仕事でいろいろ指示され怒られ、師と仰いだ・・・と言えば説明がつくけど、そうでもない。まだ学生の分際(ということは15年以上前)でアルバイトとしてラジオ番組の制作に携わっていた。私は単なるお茶くみ。出演者の打ち合わせ時に、コーヒーか紅茶のどちらがいいかを聞き、準備、打ち合わせが早く終わった出演者の話し相手になったり(これも今から思うと生意気な行為で恐ろしすぎる。今の私だったらこんな学生がいたら叱りとばす)していた。故人はそんなバイト時代にかかわっていた番組のプロデューサーで、ラジオ番組の制作会社の社長だ。

お別れ会には各界のトップがずらり

   仕事よりも生き方や考え方がカッコよくって好きだった。いつもオシャレなおじさん、ノリがよく一緒にいると楽しくなる。でも、バイトであろうと本気で叱ってくれる。数年前からがんを患いながらも精力的に仕事をしていたが、大晦日に天国へと行かれた。葬儀は近親者で済ませた後のお別れ会だった。

   300人が収容できるホールは満席で、立っている人も多い。見渡してみると、フォークシンガーのM氏やロックシンガーで熱烈なファンが多いH氏、アフロヘアーがトレードマークのS氏、バラエティー番組でタレントとしても活動するY氏、夏男代表格のM氏など、日本の音楽界を代表するアーティスト、いわゆる大物ミュージシャンが顔をそろえている。

   VTR出演となったアーティスト、ロンドン在住のめったにメディアに出ない人まで、日本の音楽史に名を残す人たちが追悼コメントを発表した。「こんなオレを救って育ててくれて本当にありがとう!」と口ぐちに言う。

   こんな大物ミュージシャンを育てた人だったんだと初めて知った。酔ってもオレがあいつらを世に出したなんて絶対に言わない人だったから。やっぱりカッコいいね、こういうオトコ。音楽・ラジオ業界の第一線で働いている人たちが献花の際、「オレ、頑張ります!。恥ずかしくないような仕事します」と決意表明を故人にしている。そんなおっさんたちの姿を見ていて涙が出てきた。「人に愛される仕事術って何だろう」と。

仕事は厳しく、笑顔はとっても温かい

   仕事には厳しく、とっても温かい笑顔の持ち主でラジオ文化を築いていった一人だった。ラジオはここ十数年、存続がヤバいだのオワコンだと言われて久しい。もちろん故人もフロントラインに立ち続けていた身として、その厳しさを身に染みていた。だからこそ、ラジオにしかできないことを続けたいと、誰にも媚びることなく番組作りをしていた。リスナーに媚びてもダメ、局に媚びてもダメ、アーティストに媚びてもダメ。もちろん自分に媚びる甘えもなかった。「一生ロック」を掲げ、カッコわるい仕事はしたくなかったんだとも思う。

   自分自身に置き換えてみると背筋がゾクっとするようて、献花の際に誰もが個人に仕事の決意を宣言していたのかな。天国からもみんなを叱咤激励してくれる、愛される人。サンキュー!

モジョっこ

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