狙われた無警戒日本!コンビニATM18億円不正引き出し・・・24時間稼働で限度額高い

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   先月15日(2016年5月)の早朝、全国17都府県のおよそ1700台のATMから、偽造カードを使って約18億円が不正に引き出された。コンビニのATMなどで同時多発的に行われ、わずか数時間の犯行だった。カードは南アフリカの銀行から流出した顧客データを使って偽造され、キャッシングによって現金を引き出した。

   会津大学の山崎文明・特任教授はこう解説する。「(データ流出の原因は)間違いなくハッキングという手口と思われます。海外にはハッキングをビジネスとして行う犯罪者集団がいて、日常的に脆弱なコンピュータを探しています。特定の組織や企業を狙うのではなく、脆弱なコンピュータを見つけるとハッキングをかけてデータを盗みます」

   警察によると、現金を引き出す「出し子」は100人以上いると見られ、愛知、東京、神奈川などで11人が逮捕された。愛知県で逮捕された出し子は、小牧市、北名古屋市などのコンビニ7店舗をクルマで回り、現金合わせて380万円を引き出した。

セキュリティー度低い磁気ストライプカードが99%

   松村正代キャスター「どんなグループが関わっているのでしょうか」

   取材したNHK社会部の市川不二子記者が報告した。「振り込め詐欺グループと暴力団関係者が一部で関わっていると見られることが特徴です。顧客データの入手、カードの偽造、現金の引き出す出し子と、手口に共通点があり、役割が分担されているのではないかと思われています。しかし、逮捕されているのは末端の出し子などにとどまっており、横のつながりは見つかっていません」

   日本のコンビニで巨額の引き出しが行われたのは偶然ではないという。日本はこうした犯罪に狙われやすいのだ。街中に24時間稼働のATMがあり、引き出し限度額も高い。カードもセキュリティー度が低い磁気ストライプタイプが99%で、ICチップに記録するカードはほとんど使われていない。偽造カードが作りやすく、引き出しやすい国と言うわけなのである。

   警察は今回の事件の全体を計画し指示した人物を特定するため、出し子の携帯電話の通話履歴や防犯カメラの映像を解析して捜査を進めている。

NHKクローズアップ現代+(2016年6月21日放送「追跡!消えた18億円 ATM不正引き出し事件」)

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