おばさん狙いのテレビが好きなもの

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   ここ数年、結局状況は変わっていないテレビとおばさんの話を。テレビを見て支えてくれているのはF3と呼ばれるオバサマたち。制作陣はゴールデンタイムの視聴者最大与党である彼女たちが好むような作りをして視聴率をなんとか稼ぎ出そうともがきます。とはいえ、作っているのはおっさん。連日の業務でまともに家に帰っていないお父さんや、嫁の誕生日すら忘れている旦那さん、家族で相手にしてくれるのはペットだけだよといったおじさんたちが回しているわけです。最大与党がすぐ隣にいても、どういうものを彼女らが欲しているのかわかっているようでわからない、リサーチしたくてもできない状況。となると番組制作に最大与党に性別と年齢だけは属している女性スタッフを配置するしかありません。

   先日もある番組プロデューサーが「こういうのって、おばさんとかって好きだよね。」と女性スタッフにYES!という答えを求めてきました。提示されたのは、番組の本筋とはあまり関係のないスイーツネタや雑貨ネタ。こういったネタを放り込んだら、おばさん視聴者は番組を見てくれるのではないかという魂胆です。長年テレビを作ってきたおっさんの頭の中には【おばさん=スイーツ好き+雑貨小物好き】や、【おばさん=テクニック好き。これは、時短料理テク、家事テク、ダイエットテクニック】という方程式が出来上がっているのです。ちなみに、ここに財テクは入りません。なんたっておばさんは数字や計算の話になると、もうついていけないから・・・と思われていますからね。

   では、野党であるおっさん対象の番組を作るとしたら何を出す? お色気ネタ、お笑い、アイドル、マニアックな趣味の話が好きなものとして出てくるでしょう。お色気はコンプライアンス的に難しくテレビは中途半端なものしか出来ないことが視聴者にもバレています。ということで、これは却下。残ったネタをどう料理するかとなると、ここにも方程式が生まれます。【著名人・お笑い×マニアックな話題】という方程式です。まぁアイドルに関しては、深夜番組で見ていただくことにしましょう。結局、おばさん視聴者をそこまで配慮せず作っている番組の方が、万人受けしているのがお分かりでしょうか。やはり妙に視聴者に媚びない方が、番組も人気となり長続きするようです。

尖がっているラジオ

   その点、ラジオはどうでしょうか。テレビよりもリスナーのパイは小さくそして圧倒的に高齢者が多い。とはいえ、高齢者をターゲットにしている番組ばかりかと言えば、そんなことは決してありません。万人受けのテレビよりも、よっぽど鋭い話題が飛び出す番組が多いですよね。感度の高いお笑いや音楽は当然のこと、政治に対してもラジオ番組の方が果敢に挑みます。さらにラジオは"ヘビーリスナー"という単語があるぐらい、番組に共鳴する熱心なファンが付きやすい点があります。作り手の意図を喜んで頂ける、いい聞き手がラジオにはいます。そして作り手も聞き手に媚びた番組作りはしません。その代り、聞き手からの意見に耳を傾ける姿勢があります。リスナーのメッセージに番組作りのヒントや、番組への意見が直接寄せられるからです。こうした点がテレビとは全く違います。

   テレビ番組の制作会議で、視聴者から寄せられた意見についてどう思う? なんて議題が上がったことなんて一度もありません。局側には来ているのかもしれませんが、現場レベルまで下りてくることもなく、せいぜいツイートの反応を見るぐらいです。そのくせ、テレビ番組はおばさん視聴者の好みをめぐって机上の空論をしているわけでして。いかに不毛な議論なのか、想像できますよね。

モジョっこ

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