2019年 12月 13日 (金)

仮想世界セカンドライフ 日本上陸で業界騒然

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   米リンデン・ラボ(Linden Lab)が運営する「セカンドライフ(Second Life)」が注目を集めている。インターネット上の3次元の仮想世界のなかで、アバター(自分の分身)が他のアバターとチャットをしたり、モノを作ったりして遊ぶ、言ってみればゲームのような空間だ。現在では登録者数が200万人を超えて、巨大な企業戦略の場に成長しつつある。日本上陸も秒読みで、関連業界は騒然といったところだ。

   J-CASTニュース記者は「セカンドライフ」をPCにインストールし、実際に「潜入取材」を行った。

Tシャツの入手の仕方や着方まで教えてくれる

   セカンドライフ内での共通言語は、もちろん英語。自分なりに容姿を編集したいくつものアバターが歩いていたり、会話をしたりしている。最初は訳がわからず仮想の街をうろうろ。すると、英語で話しかけられ、チャットが始まる。
   街には、男性・女性・キャラクターなど様々なアバターが混在し、人気スポットともなると相当な混雑。物や人にぶつかったり、クルマに乗れたり、となんとも精巧につくられている。記者は、ある街で出会った外国人(国籍不詳)に「君のTシャツかっこいいね」と言うと、Tシャツを入手した場所を教えてくれた。実際そこにジャンプしてみると、彼も一緒にジャンプ。Tシャツの入手の仕方や着方まで、手取り足取り教えてくれる。

「Toyota Scion City」では実際にトヨタ車の試乗が可能だ
「Toyota Scion City」では実際にトヨタ車の試乗が可能だ

   日本人が多く集うと言われるスポットに行ってみると、実際に日本人と遭遇。最初は「Hi」などと英語で話しかけてみて様子を伺うが、日本人と分かるとローマ字でのチャットが始まる。記者が出会ったのは学生で、ある雑誌で「セカンドライフ」の記事を読んで興味を持ち、登録したという。

「英語で話すのは大変。昨日はポルトガル人と話した。あんまり、英語は得意じゃないんだけど、ここでブラッシュアップしてみようと思う」

   ある場所では、日本語を使ってチャットができるソフトのダウンロードの仕方を記したポスターが貼られており、ポスターをクリックするとダウンロードサイトへと飛べる。「日本人スポット」では英語に混じって、日本語テキストでチャットを楽しむ人が多くおり、英語が苦手な日本人に一役買っている。

「トヨタ」「日産」「デル」などなど有名企業が土地を所有

   今度は企業名で土地を検索してみると、「トヨタ」「日産」「デル」などなど数々の有名企業が土地を所有していることが分かる。
   日産の土地では、北米日産自動車が発売する「セントラ」の巨大自動販売機があり、番号を入力すると缶ジュースのようにクルマが出てくる。トヨタの土地では、実際にクルマの試乗ができる。さらに、米タイム紙などの報道によると、デルとIBMが記者会見を「セカンドライフ」で開いたというのだから、もはやゲームを超えた企業戦略の場に成長しつつあるのだ。

   セカンドライフでは「リンデン・ドル」と呼ばれるゲーム通貨が流通しており、このゲーム通貨で仮想の商品を購入できるほか、現実世界と同じように、労働やカジノでこのゲーム通貨を増やすことができる。2006年12月26日付け日経新聞によれば、低価格で購入した土地を魅力的な街にして貸し出し、セカンドライフ内で億万長者になった者もいるのだという。一方で、登録者が増加したことで土地の値上がりが続き、いまでは(現実世界の通貨で)数十万円相当になってきているという。

   仮想世界ならではのトラブルもある。PCの環境によっては、チャットが途中からできなくなり、突然無言になるアバターがいたり、宅配便を取りに行って会話が途絶えたりする。実際に体験した記者は、何かの拍子に(仮想の)ズボンを脱いでしまい、パンツ一枚で街を歩いていた。あるアバターに「寒そうだから、風邪をひかないでね」と言われて気づいたのだが、記者は徹夜気味でセカンドライフに熱中してしまい、本当に風邪気味になってしまった。

   2007年にはセカンドライフの日本語版が登場する。日本でも、「セカンドライフ中毒」になる人が増えそうだ。

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