2024年 4月 19日 (金)

前世は「中世の賢者と貴族」ばかり 江原啓之の「摩訶不思議」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   スピリチュアル・カウンセラーの江原啓之さんは、霊と交信しカウンセリングするのだという。テレビ番組やカウンセリングに引っ張りだこで、「エハラー」と呼ばれる追っかけもいるほどの人気だが、不思議なことも多い。その一つが人の前世や守護霊。なぜか「中世の賢者、もしくは貴族」が多いこと。ひょっとして、「そう言ってもらった方が霊視される人は嬉しいから」なんてことはないのでしょうね。

アジアやアフリカは滅多に出ない

「エハラー」と呼ばれる追っかけもいるほどの人気だ
「エハラー」と呼ばれる追っかけもいるほどの人気だ

   スピリチュアリズムは日本語では心霊主義と呼ばれる。自身のホームページには『「非科学的』だとして、スピリチュアルな世界を信じようとはしなかった人々も、変わらざるをえないような状況になりつつあります」と書いている。著書は合計で700万部以上も売れている。
   しかし、その能力を疑問視する報道も出ている。

   「週刊文春」の07年2月1日号には「テレビの中の『わるいやつら』」という特集で江原さんが4ページにも渡って紹介されている。そこには「7つの疑問」が掲載されていて、その一つが「前世や守護霊はどうして中世の賢者や貴族ばかりなのか」という疑問だ。
   テレビ朝日系で放送されている「オーラの泉」に出演する芸能人への霊視では公家、武士、巫女、貴族、修道士、思想家などの「職種」が多出している。地理的には日本、英、仏、伊に偏りアジアやアフリカは滅多に出ない。それが一覧表にされている。

   地球上には民族も、職種もたくさんあるのに、なぜなのか、まともに考えれば「摩訶不思議」というしかない。

   ただ、お笑いタレントの「劇団ひとり」の守護霊は西洋の文学者と「別の星の人」。つまり宇宙人だというのだ。

「『中世の賢者や貴族』って言ってもらった方が嬉しいから」

   また、「賢者や貴族」ではない場合もあって、「中村橋之助は歌舞伎役者、千代大海は力士、細川たかしは民謡歌手と、まるで取って付けたような見事なハマりっぷりだ」と同誌では皮肉っている。

   ネット上のQ&Aサイト「教えて!goo」や「知恵袋」では、

「霊視される側は『中世の賢者や貴族』って言ってもらった方が嬉しいから」
「そういうご立派な、前世や、守護霊を持つから、今功なり、名を遂げているのでは、ないですか?」
「その辺の時代が好きだから」
「それは彼のボキャブラリの限界なんじゃないですか?ようするに、その守護霊とやらが『名札』を付けている訳じゃないだろうということです」

といった「解説」がされている。

   大手新聞OBの科学ジャーナリストはこう話す。

「小池栄子の前世は武家の側室、研ナオコはエジプトの巫女って…顔を見て適当に連想して言ってるとしか思えません。私は、もともと霊とか前世とかは信じないタイプで、こんな事を信じる人がなぜいるのか信じられない」

   一方で、江原さんの大ファンという東京在住の30代サラリーマンの男性は、

「人間が生まれ変わるのにかかる年数はおよそ500年です。だから前世や守護霊が中世に偏ってしまうのだと思います」

という。だとしても、一定の地域が多いのはなぜなのか。
   要は、「信じるものは救われん」ということだ。

姉妹サイト
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中