2024年 4月 26日 (金)

オーマイニュース女性記者 「挑発して痴漢騒ぎ、いただけない」

「おせっかいな心配をするのは年代の差か?」

   若い女性の挑発的なファッションについては、ネット上では、確かに同性の立場からの苦言もあった。元日本テレビのアナウンサー、藪本雅子さん(39)が06年5月、後輩男性アナの盗撮事件について、自らのブログで、「ミニスカートをはいている子達は、パンツを見られない努力をしなさい!」「基本的には男っていうのは、女の子のパンツが見たい」と展開。このブログは「盗撮された女性にも非があるといわんばかりだ」などとコメントが殺到して炎上する騒ぎとなった。

   とはいえ、藪本さんの発言は、どちらかといえば、かつての同僚を擁護してのものだった。これまで、ネット上では、「挑発的ファッションだからといって痴漢していいわけではない」などとする女性たちの意見が主流、と報じられていた。PJニュースの男性市民記者が07年4月に、挑発的な女性たちを指して、「本物の痴漢世界を許容している」と批判した後は、「独女通信がPJ記者に物申す」(6月18日)を書いた女性市民記者は多くの女性を味方につけた。「独女通信」担当者は、J-CASTニュースの取材に対し、次のように話したからだ。

「(ライブドア社内などで)女性全般が不快に思ったところからはじまりました。(中略)女性を代表したニュースサイトとして『一言言っておきたい』という気持ちがありました」

   オーマイニュースの女性市民記者は、このような女性たちとは違った見方をしているが、もっとも、記事の中で「ついついおせっかいな心配をするのは年代の差か?」と打ち明けている。「痴漢への同情、許容」というより、同性の「挑発的ファッション」を戒めているだけなのかもしれない。

   オーマイニュースの広報担当者は、J-CASTニュースの取材に対し、「この記事が犯罪を許容しているとは、まったく考えていない。市民記者の記事には、真実を追求するものばかりでなく、身近なことを題材に意見表明するものも載せている」と話している。

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