2024年 4月 19日 (金)

祇園・北新地は何の目的? タクシー券公開でマスコミVS西宮市議の対決

   兵庫県西宮市議のタクシー券のコピーが議員名も含めて公開され、マスコミも取り上げて、大騒動に発展している。京都・祇園や大阪・北新地といった「公務」との関連がピンと来ない乗降地が記載されていたからだ。もっとも議員たちにも言い分はあるようで、マスコミVS市議の対決といった様相を帯びてきた。

「遅くまで仕事というなら、説明責任があると思う」

西宮市が公開した05年度の市議のタクシー券
西宮市が公開した05年度の市議のタクシー券

   西宮市は、2007年10月10日から情報公開請求に応じて議員名が記載された05年度分のタクシー券を公開した。同市は年間180万円の政務調査費とは別に24万円を上限にタクシー券を支給(05年時点)していた。これについて、支出根拠が希薄だとして、市民オンブズマンなどが議員名を含めた公開を求めていた。

   市がJ-CASTニュースの情報公開請求に対して公開したのは、A4用紙に8~12枚のタクシー券が添付された225枚に上るコピー。計約2,400枚のタクシー券が議員名入りで明らかになっている。

   気になるその中身だが、「乗降地」などで目立ったのは次のようなケースだ。

   河崎源(はじめ)議員の場合、京都・祇園から西宮まで05年4月19日に1万8,110円、7月23日に15,010円を支払っている。

   今村岳司議員の場合は、05年5月7日に渋谷から平和島への移動に4,820円、10月23日には大阪・北新地から西宮に6,320円、06年2月3日に京都駅から祇園に1,120円支払っている。

   さらに、05年6月8日にゴルフ場に行ったと思われるタクシー券がある明石良昭議員。8,000円前後の金額でありながらなぜか乗車地に何も書かれておらず、そのくせ降車地が西宮になっているタクシー券が多数ある田中正剛議員。日付や乗降地が記入されていないのに1万9,460円支払っている岩下彰議長、などなど、「公務」と言われてもなんだかピンと来ないタクシー券の使い方が同市では頻繁に行われていたようだ。

   市民オンブズ西宮代表世話人で同市議の四津谷薫議員はJ-CASTニュースの取材に対し、

「一般市民の感覚としては、公費が何に使われたかわからないと言う点で不適切な感じがする。市民に疑いをもたれるような使い方をするのは良くない。タクシーを使うほど遅くまで公務をしているのであれば説明責任があると思う」

と指摘している。

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