2ちゃんねる上に爆破・殺害などを予告する文章を書き込んで逮捕される事例が相次ぐなか、実在の小学校名を挙げて「小女子を焼き殺します」と書き、「本当に逮捕されるか実験です」などとうそぶく書き込みが登場。スレッド上には「(警察に)通報しました」との反応が相次ぎ、殺害予告をしたユーザーの今後について注目が集まっている。「小女子（こうなご）ってのは魚のことです・・・・」またしても書き込まれた「小女子を焼き殺します」書き込みが登場したのは、2ちゃんねるの「ニュース速報(VIP)」と呼ばれる掲示板。2008年10月21日14時25分に、埼玉県内に実在する小学校を名指しして「○×小学校で小女子を焼き殺します」というタイトルのスレッドが立ち、本文には「本当に逮捕されるか実験です」とある。殺害を予告する一方、「実験」と断ってもいる、いたずら半分とも取れる文面だ。このスレッドを立てたユーザーは、直後に「あわわ・・・本当に足っちゃった」とも書いており、「本当はスレッドを立てるつもりはなかったが、操作をしてみたら、本当にスレッドが立ってしまって驚いている」という様子が伺えるが、さらにその直後には「小女子ってのは魚のことです・・・・」「来月の２３日にやろうと思ってます」「▲○市にある●×小学校でやろうと思います」とも記述。犯行の意思があるのかないのか不明な書き込みが続いた。スレッドには、「片っ端から通報してくる」「通報した」などという書き込みが相次ぎ、中でも「通報した」という書き込みが10箇所以上確認できる。当然、その内容はというと、「こういう馬鹿のせいでネットが窮屈になる」「こうなごだからどうした通報した」と、殺害予告をしたユーザーに批判的なものだ。「通報」の対象には、ネット上の犯行予告をまとめてあるサイト｢予告.in｣も含まれている。同サイトでは、書き込みについて「悪質だと思う」か「セーフだと思う」か、投票する仕組みがあるが、前者には22票が投じられているのに対して、後者は2票。同サイト利用者にとっては、圧倒的に「クロ」に近い心象のようだ。警察はいつ動く？もっとも、これらの「通報しました」という書き込みをした人が、実際に警察に通報しているかは不明な上に、仮に通報されたとしても、すぐに警察が動くとも限らない。例えば、「小学校で小女子を焼き殺す」「おいしくいただいちゃいます」などと書き込み、威力業務妨害の容疑で逮捕された千葉県船橋市の男は、実際の書き込みを行ったのは6月29日だったが、逮捕されたのは、およそ半月後の7月16日だった。一方、広島の原爆記念日の前日でもある08年8月5日夜、2ちゃんねる上で、被爆電車の破壊予告をした男子高校生については、およそ1週間後に広島中央署が任意で事情を聴いた上で、8月28日には、同じく威力業務妨害の容疑で書類送検されている。男子高校生の書き込みを受けて、広島電鉄は8月6日の被爆電車の運行を中止せざるを得なくなっており、「書き込みが同社の業務を妨害した」との疑いだ。こう見ただけでも、「通報」から実際の検挙に至るまでの期間は「ケース・バイ・ケース」といったところだが、この「実験」で警察が捜査に乗り出すのは確実だ。
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