携帯の通信料1日20万円!! 海外は「パケット定額なし」に注意

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   パケット定額制なのに20万円もの通信料を請求された――。不可解にも思えるこんなケースが、海外での通話・通信が可能な国際ローミング対応携帯電話のユーザーの間で起こっている。海外では定額制の対象外となるのが原則で、データ量に応じて課金されてしまうからだ。いくら高くても救済策はなく、海外で携帯ネットを使う際はよくよく注意が必要だ。

iPhone 1日の使用分で20万円の請求

   国民生活センターによれば、パケット料金に関する相談は年々増え続け、02年度には139件だった相談が、06年度には1083件、07年には2101件と右肩上がりで急増している。08年度も08年11月11日までに902件の相談が寄せられており、07年度と同水準で推移している状態だ。なかでも目立つのは、「パケット定額」にかかわる相談だ。

   センターに寄せられた海外での携帯電話利用に関する具体的な相談例としては、08年9月に高校生の母親から

「パケット定額制に加入していた高校生(息子)が海外で携帯電話を利用し、21万円請求された。海外でパケット定額が適用されないことについての詳しい説明は承知してなかった」

という例があった。そのほかに、

「パケット定額の対象外とは知らず、利用時間も10分程度だったが、5万5000円の料金請求があった」(08年9月)
「3か月で、18万円、13万円、9万円の請求があった」(08年7月)

   「パケット定額が海外では適用されないことについて消費者が認識していないケースが多い」(情報部)ことが背景にありそうだ。

   会員制の質問サイト「人力検索はてな」では、

「iphoneを使用して、20万ぐらいの請求が来ました。海外で使用していて、おそらく自動メールチェック機能の為だと思います。それも、1日の使用分です。質問は、この高額請求を支払う義務があるのかどうか?」
「こんなのありでしょうか?どなかたか、たすけてください」

という質問が08年11月に入ってから書き込まれ、「高額かどうかの問題ではなく、明細に疑義がなければ支払わなければなりません」といった回答が寄せられ、ネット上で話題になっている。

   ほかにも、海外で携帯電話での通信を使用すると利用料が高額になるという認識を持つユーザーは多いようで、韓国に行ったというある会社員は「15分も見ていないのにパケット通信料だけで5000円もかかった」と漏らしている。

   携帯電話のパケット定額制は、日本国内での通信に限られているほか、海外での通信や、PCに接続してのデータ通信は定額制に含まれない。また、原則として、通信時間単位ではなく、パケットの数(通信量単位)で課金される。そのため、データ量が大きいWebサイトなどを閲覧した場合には、パケット通信量が多くなり、通信料金が思いがけず高額になる可能性がある。

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