2019年 9月 21日 (土)

外国人の大量「派遣切り」 求人枠を日本人と奪い合う

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   自動車メーカーなどが大量の「派遣切り」を始め、職を失う外国人が増えている。その多くはブラジル人で、ハローワークには連日のように相談者の列ができている。求職者が急増する一方で、求人は少ない。日本人の失業者も増える中、日本人と外国人が仕事を奪い合うケースも起きている。

相談件数は伸びる一方 でも受け皿がない

   静岡県浜松市には、スズキ、トヨタ自動車系の関東自動車工業、ヤマハ発動機など大手製造業の工場がある。それぞれ数百人単位の「派遣切り」を年末年始に行うと決めている。これらの工場にはブラジル人が多く働いていて、ハローワーク浜松には相談に並ぶ外国人が列をなしている。うち9割がブラジル人で、ペルー人や中国人もいる。2008年11月の相談件数は742件で、07年同月と比べて400件以上も増えた。ハローワーク浜松の職業相談部長は、こう話す。

「4月から前年の2倍のペースで増えていますが、9月あたりから急増しています。契約を年内で打ち切るケースが出てきていますので、これからますます相談者が増えることになりそうです」

   ハローワークは求職者の希望に合う仕事を探し、面接の約束を取り付けるというサービスを無料で提供する。ところが最近は求人が減り、相談に来ても必ずしも仕事を紹介できない、という問題も起こっている。

「ボルトやシートベルトを作っている下請けも含めて自動車関連全体がダメになり、3~4割もの人材が切られています。求職者は増える一方ですが、受け皿がない。製造業以外の業種を勧めても、日本語の読み書きができない人が多く、選択肢が減り、状況が厳しくなります」

   長年日本で働いているのに日本語を話せないのは、派遣会社が通訳を用意していることが多く、話さなくても仕事ができたためだ。ところがハローワークで紹介している会社のほとんどは通訳がなく、日本語である程度のコミュニケーションが図れることが前提になっている。そのため、清掃や警備といったあまり人と接しない仕事しか紹介できないのが現状だ。自動車関連工場の月収は30~35万円程度なのに対し、清掃は20万円がいいところ。それでも背に腹は代えられないと、選ぶ人もいる。

   ハローワーク浜松と浜松労働基準監督署、浜松国際交流協会は08年12月5日から「浜松外国人総合相談コーナー」を設置し、求職だけでなく、賃金の未払い問題や生活面の相談にも対応している。職と住居を同時になくす住み込み労働者もいて、ハローワークに来ても仕事が見つからず生活保護の相談窓口を勧めるケースも出てきている。

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