2024年 4月 19日 (金)

ジャニーズタレントに試練 視聴率低下「ギャラ下がる」

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   ジャニーズタレント出演のテレビ番組が次々に視聴率が下がっていると、話題になっている。若手が育っておらず、タレントが高齢化していることなどが原因らしい。テレビ不況の中で、出演機会を減らされたり、その高額ギャラが引き下げられたりする可能性が出てきた。

「嵐、KAT-TUNが出て、その後に続く若手が出ていない」

亀梨和也さん主演「神の雫」の公式サイト
亀梨和也さん主演「神の雫」の公式サイト
「日テレの火曜日枠のドラマが、数字が取れないと局内で議論になっています。もう、ジャニーズではなく、ギャラの安い別の男の子を使おうとの企画さえ出ているようですよ」

   ある大手芸能プロダクションの幹部は、こう打ち明ける。火曜日枠のドラマで2009年1月13日から放送中なのは、KAT-TUNの亀梨和也さん(23)主演の「神の雫」。数字とはもちろん視聴率を指し、2月17日の回は、なんと4.9%だったのだ。「番組を打ち切りにするかは微妙ですが、代わりに特番を入れて月に1本減らす変則的な形にすることはあると思います」

   ジャニタレとしては、あのSMAPのケースでも、出演するフジテレビ系のバラエティ番組「SMAP×SMAP」の視聴率は、2月16日の回が14.4%に。それまでは、10%台の後半をキープしていただけに、業界に波紋が広がっている。

   さらに、ジャニタレが多数出演したテレビ朝日系の「必殺仕事人2009」も、視聴率が低下傾向だ。番組では、幅広い世代にわたる少年隊、TOKIO、関ジャニ∞のメンバーが顔をそろえた。それにもかかわらず、かつては30%台を誇った視聴率が、10%台前半に留まっている。このほかに、嵐などの一部番組でも、低迷が指摘されている。

   なぜ、ジャニタレ出演番組の視聴率が、軒並み落ちているのだろうか。

   もちろんテレビ離れが進んでいることも背景にあるが、芸能評論家の肥留間正明さんは、こう指摘する。

「嵐、KAT-TUNが出て、その後に続く若手が出ていないからですよ。14、5歳ぐらいの女の子を熱狂させるような、17、8歳ぐらいのアイドルが出てきていない。SMAPなどは今さらアイドルではありませんし、ジャニーズタレントが高齢化しています」

「もう使わない」と漏らすプロデューサーも

   ジャニーズでは、2009年にもメジャーデビューを控えているとされる若手グループはいる。しかし、彼らについて、ネット上では、「その辺にいるイケメンの寄せ集め」「なんつーかホスト」などと手厳しい声が出ている。

   前出の芸能プロ幹部は、「確かに、時代を席巻するようなタレントがいませんね」と言う。「ジャニーズは、一時ほどパワーがなく、小粒ばかりになっています。プロデュース力のあるジャニー喜多川さんは、80歳近い高齢で、事務所に若手が育っていません。今後、大物が出ないと、つらいでしょう」

   日刊ゲンダイは、2月20日発売号の記事で、視聴率低迷からテレビ局のジャニーズ離れが進んでいると報じている。これについて、芸能プロ幹部は、「そこまでは、まだいっていないでしょう」としながらも、先述した日テレのような動きを挙げる。タレントを振り分けるジャニーズのやり方に反発しているテレビ局のプロデューサーには、これを機会に「もう使わない」と考えている向きもあるようだ。

   テレビ不況で制作費削減が進む中、ジャニタレの高額ギャラについても、芸能プロ幹部は、「今後、引き下げられるでしょう」としている。

   芸能評論家の肥留間正明さんも、ギャラの問題を挙げる。「1人200~300万円なら、高すぎて番組が成り立たないはずです。キムタクなら、500万円持っていかれますからね。制作会社は、番組予算を10~20%も削られ、高いタレントのギャラを削るしかないでしょう」

   そんな中で、ジャニタレには、舞台や映画などに活路を見出す動きがみられる。これについて、肥留間さんは、「アカデミー賞受賞映画の『おくりびと』は、俳優がコツコツと努力した成果です。ジャニーズのタレントは、バラエティ番組でただで見られるのですから、舞台や映画にお金を払ってまで見に行く人がどれぐらいいるかは疑問ですね」と話している。

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