2024年 5月 2日 (木)

「賞味期限間近」菓子を格安販売 森永製菓などメーカーに広がる

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賞味期限が当日の菓子は詰め放題

   「アウトレット」商品として安く売っているところもある。

   山梨県の銘菓「桔梗信玄餅」(桔梗屋)では、賞味期限が12日間と短いのに加えて、期限3日前に店頭から引き上げてしまう。このため、廃棄量が年間数10トンにも上り、コストは2000万円もかかっていた。

   そこで期限間近だったり、多少変形しているものを山梨県笛吹市の本社で売り出したところ好評で、

「ここだけで年間2億円を売り上げています」(企画室担当者)

   通常は8個入りのタイプが1050円だが、賞味期限3日前のものは5個350円。さらに賞味期限が当日のものは、15cm×25cmの袋に詰め放題210円で販売している。15個前後入るので、1個あたり14円になる。観光バスも止まる人気ぶりで、1日100~200人が利用している。

   農林水産省によると、捨てられる食品は年間800万トン。その多くが賞味期限内の食べられるもので、「食品ロス」と呼ばれる問題になっている。同省をはじめ、食品業界でロスの削減に向けて検討会を開いている。その一方で、積極的に取り組んでいるメーカーはまだ少ない。

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