2024年 4月 27日 (土)

化膿、皮膚陥没、クレーター状に 苦情続出「ホクロ取り」手術

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   ホクロは悪性でない限り取る必要はないが、美容の面から取りたいという人も多い。小さめのホクロなら、レーザーを照射して取ることができる。メスで切開するのに比べて痛みが少なく、簡単にできるイメージがある。ところが、エステサロンで受けて、皮膚が陥没し、やけどの状態になってしまったというトラブルが相次いでいる。

2日後に皮膚が化膿し、やけどのようになった

   国民生活センターによると、医療機関外でホクロを取り、皮膚が陥没したり、やけどの状態になったりする、という相談が1999 年4 月1 日~2009 年3 月31 日の10年間で少なくとも47件寄せられた。09年4月9日に発表した。

   内訳はエステティックサロンで起こったケースが39件、ホクロ取りクリームを使用し自己処理によるトラブルが8件。年齢別では30歳代が20人、20歳代が11人、40歳代が8人。10歳代もいる。美容目的でのホクロ取りは若い人に多いようだ。

   静岡県の20 歳代女性は、エステでレーザーによるホクロ取り施術を3 回受けた。1か所1 回1000 円という安さが魅力だった。弱い照射の施術なので皮膚へのダメージは少ないと説明され、軽い気持ちで受けたが、ホクロ以外の部分がやけどのようになってしまった。

   ホクロが取れるという広告を見てエステに行ったという東京都の50歳代女性。広告には「ビューティーサポートクリニック」と書いてあったが、医師はいなかった。オゾンを数回浴びる事でホクロが消えると言われ、施術を受けた。痛みが強く、2日後には皮膚が化膿してしまった。

   ホクロの大きさ、根の深さなどで除去方法が変わる。直径7ミリ以下のホクロの場合、レーザー光線を照射して取ることが多い。エステでやっているのは、このタイプがほとんどだ。大きく、根が深い場合は、メスで取り除き、縫合する。医療行為なのでエステでは行えず、美容外科、皮膚科医院や大学病院で実施している。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中