2024年 4月 25日 (木)

「ラブプラス」ケーキ狂想曲  早朝から行列、即刻完売

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   恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス」の限定クリスマスケーキが都内3店舗で発売され、すぐ完売した。熱心なファンは早朝4時から並んでいたほどだ。ケーキと限定カードはヤフオクに出品され、2009年12月24日19時現在、3種セットで1万7000円と、4倍の高値が付いている。

   「ラブプラス」は、2009年9月にコナミデジタルエンタテインメントから発売されたニンテンドーDS用ゲーム。女子高生3人の「カノジョ」と恋人気分が味わえるソフトとして、発売以来、ゲーマーから高い支持を受けている。

販売店舗は発表されないのに、行列が

24日には、設定集も発売された
24日には、設定集も発売された

   クリスマスを目前に控えた12月23日、コナミが「メリープラスマス キャンペーン」というイベントを実施した。都内のケーキ屋3店舗で、限定ARカードが付属する特製のケーキを販売するというもの。購入にはカノジョの「同伴」、つまり「ラブプラス」のソフトとDSが必要となっている。

   混雑が予想されたため、販売店舗は当日の朝8時に発表されたが、いずれの店舗でも9時前には行列が限定数の100名に達してしまった。ヒロインの1人、姉ヶ崎寧々の「マスカルポーネチーズの入ったストロベリーケーキ」を販売したグッディ・フォーユー六本木では、店舗発表前の早朝4~5時の段階で並び始めた人がいたという。同店の担当者は

「発表前にケーキの画像だけは公開されていました。画像だけ見て、うちのケーキに似ているということで来たようです。凄いですよね」

と話す。20代から50代まで、幅広い年齢層の男性ファンが並んだほか、若い女性も見られたという。表参道で、高嶺愛花の「イチゴのショートケーキ」を販売したスノッブズハートカフェでも同様で、9時前に100名に達してしまった。

ヤフオク「ケーキは鑑賞用にお考えください」

   そして、早くも付属の限定ARカードがヤフーオークションに出品されている。ARカードとは、ウェブカメラなどで撮影した画像に、立体画像などを合成する技術を利用したカードのこと。今回のラブプラス限定ARカードも、公式サイトからアプリをダウンロードした状態で撮影すると、3人のヒロインの立体画像を見ることができる。

   ヤフオクでは、24日19時現在十数品が出品されており、小早川凛子のARカードが5750円にまでなった。23日販売された際には、ケーキとセットで1500円だったので、4倍だ。中には、ケーキと一緒に出品された「ARカードとケーキ3種フルコンプセット」というものもあり、

「ケーキは発送地域によっては賞味期限が切れる場合がありますので、鑑賞用にお考えください。食べた場合の体調不良等に関しては一切責任持ちません」

という注意書きが付いて、1万7000円となっている。

   一方、24日には「ラブプラス」設定集が、ヒロイン別に3冊同時発売された。Amazonの書籍ベストセラーランキングでは、早くも『ネネのもと』が5位に、『マナカのもと』が9位に入っている。また、ネットではクリスマス・イブ本番ということで、DS画面に映るカノジョと、ケーキとチキンでクリスマスを祝うファンの画像もアップされ始めるといった具合で、「ラブプラス」と名がつけば何でも売れてしまう異常な状態だ。

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