2024年 5月 1日 (水)

NHK大河ドラマで大盛り上がり 龍馬関連商品やイベント続々

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   幕末の志士、坂本龍馬の生涯を描くNHK大河ドラマ「龍馬伝」の放映が開始されたのにあわせて、関連商品が続々と売り出されている。龍馬の故郷、高知県では大々的なイベントも行われ、合計の経済効果は234億円とも試算されている。

   坂本龍馬は、薩長同盟を成立させ、大政奉還にも尽力して幕末の日本を明治維新へと導いた人物だ。一方で海援隊と呼ばれる結社を組織し、実業家としての一面もあった。龍馬が主役の大河ドラマは実に42年ぶりという。

書籍はドラマガイド本「龍馬伝 前編」が売れ筋

   そんな中で、龍馬関連書籍も続々発売されている。紀伊國屋書店の調べによると、「龍馬」「竜馬」が入った書籍は2009年10月~12月、120冊が刊行されていた。2010年1月14日現在、関連本売上1位は、NHK大河ドラマを紹介するガイド本「龍馬伝 前編」。購入者の7割が女性だった。そして、司馬遼太郎さんの小説「竜馬がゆく」全巻が続く。龍馬の生き様が躍動感たっぷりに描かれた同書は読みやすく、根強い人気の一冊だ。龍馬関連本は現在、特設コーナーを設け、目立たせている店舗もあるそうだ。

   旅行会社でも龍馬ゆかりの土地をまわる企画商品が登場した。近畿日本ツーリストが2009年12月に売り出したのは「竜馬の道~坂本龍馬ゆかりの地を訪ねるツアー」。高知、長崎、京都を巡るプランを用意した。ホームページや旅行パンフレットには、小山ゆうさんが描く漫画「お~い!竜馬」で描かれた一コマとともに、見所となる名所が紹介されている。たとえば、長崎はグラバー園、京都は寺田屋という具合だ。

   同社広報は「大河ドラマはまだはじまったばかり。紹介される機会が今後さらに増えれば、利用者が増えると見込んでいます。今後は個人型のプランの商品も増やしていきたい」と期待を寄せている。JTBも同時期、「熱き志士の足跡をたどる以心伝心の旅 坂本龍馬」を売り出した。

高知県では「土佐・龍馬博」を1年間実施

   番組放送にあわせて、龍馬の生まれ故郷の高知県は2010年1月16日、大型イベント「土佐・龍馬であい博」を開催した。一年間かけて、高知県全域にある龍馬関連の名所をPRしていく。特設ホームページでは「土佐志士めぐりマップ」などが用意されている。

   県内には、JR高知駅に設置されるメイン会場を含む4箇所のパビリオンを設ける。東部に「安芸・岩崎弥太郎こころざし社中」を、西部には「土佐清水・ジョン万次郎くろしお社中」を、北部には「ゆすはら・維新の同社中」がある。岩崎弥太郎もジョン万次郎も高知県に縁がある人物だ。パビリオン内では大河ドラマに関連した展示や体験コーナーなどがある。

   イベントの推進協議会事務局の担当者は「龍馬の関連史跡や高知の料理を楽しんで欲しい」とPRする。また、大河放送と連動する形で、2009年末頃から県内の関連施設は入場者が増えているといい、「一番の見所は龍馬像がある桂浜。すぐそばには坂本龍馬記念館があります。直筆の手紙や所持していたピストルの模型が飾られていますよ」。

   日本銀行高知支店は、大河ドラマ「龍馬伝」放映による高知県への経済効果は234億円と試算している。観光客の消費額も74億円増加することが見込まれている。

   ところで、坂本龍馬の魅力は何だろうか――。前出の担当者はこう話す。

「広く世界を見渡し、自分の意志をもって突き進める、先を見渡せていける人柄には惹かれるものがあると思います。それでいて、人の意見にも耳を貸し、温かみがあった。また何より、日本の将来に向かって大胆かつ繊細に突き進めた。今の時代に生まれていれば、この閉塞感を突き破ってくれそうですね」
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