2024年 5月 6日 (月)

3Dテレビでパナソニックが狙う 「Tコマ―ス」流通革命の衝撃

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   パナソニックが楽天と電子商取引(Eコマース)に対応した次世代の薄型テレビを業界で初めて共同開発することになった。パナソニックはヤフーとも国内最大級のネット競売サービスサイト「Yahoo!オークション」に対応した薄型テレビを開発した。テレビをネットに接続することで、パソコンを開かなくても、リモコンひとつでネットショッピングやオークションが楽しめる時代が間もなくやってくる。

   パナソニックは「Yahoo!オークション」に対応した薄型テレビを千葉県の幕張メッセで2010年10月9日まで開かれた「CEATEC JAPAN2010」に参考出展。11年春の実用化を目指すという。

高画質の動画で見る「楽天市場」と「Yahoo!オークション」

   このテレビにはライフスタイル誌「東京カレンダー」など幅広いジャンルの「テレビ版電子雑誌」の閲覧機能も搭載しており、大画面で新聞や雑誌を読むこともできるという。

   パナソニックがヤフー、楽天と共同開発する次世代テレビは、プラズマテレビ「ビエラ」をインターネットに接続し、テレビのリモコン操作でオークションの売買注文や商品の閲覧・購入ができるようにするというものだ。パソコンよりも操作を簡単にし、リモコンひとつで番組の予約から、ネットショッピングの決済までできるようにする。国内最大のインターネットショッピングモール「楽天市場」と「Yahoo!オークション」はパソコンでは静止画が中心だが、薄型テレビでは高画質の動画が中心となる。

   パナソニックは「大画面を生かした『テレビならでは』のビジュアルさと視聴履歴の連携で、アイテムを探す楽しみを提供する。パソコンでは表現できない動きのある表現で、ビジュアルの楽しさ、使いやすさを追求する」と説明。パナソニックが得意とする3D(三次元)の大画面で、商品を眺めることも可能になる。楽天との共同開発による次世代テレビは国内外で2011年末に発売するという。

普段の買い物もテレビリモコンで済ます時代来る?

   パナソニックは2003年にインターネットに接続できる薄型テレビを発売し、テレビをパソコンよりも簡単に使いこなせる情報ツールとすることを目指してきた。異業種の楽天やヤフーとの提携は、パナソニックが「インターネットとテレビの融合」に本腰を入れることを意味する。楽天やヤフーにとっても、パナソニックと組むことで、新たなビジネスモデルをメーカーと構築するチャンスになる。パナソニックはテレビを使った電子商取引を「Eコマース」の向こうを張って、テレビを使った電子商取引を「Tコマ―ス」と呼ぶ考えで、本格的な普及を目指す。

   子供からお年寄りまで、家族がリビングのテレビを見ながら買い物を楽しむ時代が来ると、ちょっとした「流通革命」が起きる可能性がある。楽天はビエラ専門の楽天市場の配信も検討しており、Tコマース向けの専門チャンネルの誕生も考えられる。現在のネットスーパーのようなサービスがさらに進化し、普段の買い物もテレビのリモコンで済ます時代が来るかもしれない。

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