2024年 4月 29日 (月)

鳩山前首相、「尖閣、違った道筋に」 東大でも振りかざした「友愛」原則

「友愛」の発想で事件解決?

   鳩山前首相は、「東アジア共同体」に関連して、中国との関係にも言及した。尖閣諸島沖で起きた中国漁船との衝突事件で動画が流出したことについては「情報によるクーデター」と、改めて海上保安官の犯行を批判。その上で、政府の事件に対する対応に触れ、

「菅首相は『自信を持っている』と言っているが、果たしてそうか、議論していかなければならない。友愛という発想で、そういう事件の解決のあり方があったのかどうか。もっと違った道筋が考えられたのになぁと思う。残念な道筋になってしまった」

と語り、「友愛」の理念を菅政権が継承しなかったことが両国間の緊迫感を高めたとの見方すら示した。

   東シナ海での海底油田開発問題についても、

「胡錦濤主席や温家宝首相が来日するたびに、『友愛の海にしよう』と叫び続けている。東シナ海のガス田(の調査・開発)も、2年間止まっていた。(首相退任直前の)10年5月末に温家宝首相と会談した時は、先方から『お互いに協力していこう』と言われた」

と、同様の主張を展開。「『友愛』の旗を降ろしてはならない」とも述べた、

   講演会終了後、報道陣から

「菅首相へのアドバイスは?」

と聞かれると

「頑張れ」

と言い残し、報道陣などにもみくちゃにされつつ、沿道の人と握手しながらキャンパスを後にした。

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