2024年 5月 4日 (土)

海老蔵ダメージで損失数億円? 酒乱や不良グループとの交際も

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   歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(32)が、役者人生の危機に見舞われている。看板である顔に後遺症が残る可能性があるばかりでなく、その酒乱ぶりや不良グループ交際が報じられ、マイナスイメージが広がっているからだ。

   海老蔵さんによる当初の説明では、具合が悪くなった人を介抱していたところ、いきなり見知らぬ男に殴られたとのことだった。

灰皿に入れたテキーラを飲ませる?

   ところが、その後の報道で、かなり様相の違う証言などが次々に出てきている。

   海老蔵さんは、傷害事件当時の2010年11月25日未明、東京・西麻布のバーなどを知り合いの元暴走族リーダーらのグループと飲んでいた。そして、日本テレビ系のニュース番組によると、海老蔵さんは、悪酔いして、灰皿に入れたテキーラをこのグループに飲ませようとしたとの証言があるというのだ。さらに、捜査関係者の話として、リーダーの髪を引っ張り、頭に酒をかけるなどしていたとしている。こうした情報の一部は、夕刊紙なども報じている。

   警視庁が逮捕状を取った中南米系ハーフの男(26)は、このグループに属しており、仲間に呼び出されて海老蔵さんと同席。男は、こうした海老蔵さんの態度に激怒し、「お前が飲ませた」などと因縁を付けて殴ったのだという。

   男らは、地元ではよく知られた不良グループだったとされている。

   海老蔵さんは、警視庁の調べに対し、元暴走族リーダーの名前について、「言いたくない」と話したと報じられている。真相は定かではないが、こうしたグループと付き合っていたことなどが知られたくなかったのだろうか。

   所属する市川團十郎事務所では、「事件について何も新しいことを聞いていませんので、今はお答えできることはありません」と言っている。

お家芸の「にらみ」にも影響の可能性

   市川海老蔵さんは、「歌舞伎界のプリンス」と言われるだけに、周囲への影響も大きいようだ。

   本業では、2011年1月の座頭公演「初春花形歌舞伎」で、6演目中の5演目に主演する予定になっている。主催の松竹では、「今のところ変更はなく、中止は決まっていません」(演劇部)としているが、産経新聞の10年11月27日付記事によると、もし中止すれば5000万円以上の損害が出る可能性があるという。今回の事件がプリンスのイメージにマイナスになれば、今後の歌舞伎界そのものにもダメージを与える可能性がありそうだ。

   また、出演するCMなどへの影響も考えられる。海老蔵さんは、伊藤園のCM「お~いお茶」に春と秋の年2回出ており、産経などは、CMも中止になるなどすれば、損害額は総額で5~8億円になるとの見方を紹介している。同社の広報部では、「現時点では出演CMを流していませんし、特に中止などの動きもありません。次回の予定も、まだ決まっていないです」と言う。

   一方、全治6週間の大けがで、後遺症も心配されている。もし顔面マヒなどが残れば、お家芸の「にらみ」もきかせられないのではないかというのだ。たとえ身から出た錆だとしても、その代償はあまりにも大きいようだ。

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