2024年 5月 6日 (月)

全国初電気自動車のカーシェアリング 月額2000円に時間と距離料金を加算

常にバッテリー残量とスタンドまでの距離を計算する必要が

   気になるのは、実際のリーフの使い勝手だ。オリックスはユーザーに対して「EV利用で失敗しないために」と題して、7項目を列挙。①目的地までの距離を検索②往復距離が120キロ以内であることを確認③充電できる場所があるか確認④運転中は走行可能距離をチェック⑤バッテリーが不足しそうな場合は、急速充電器で10分くらい充電。満充電すると時間かかるので、不足しそうであれば再充電――などと具体的に書かれており、ユーザーは神経を使いそうだ。

   リーフをはじめとするEVは夜間や雨天に渋滞に巻き込まれたり、真夏や真冬に冷暖房を使用したりするとバッテリーの消費が激しく、航続距離が短くなる。カーシェアリングと言えども、使い方しだいでは走行途中で充電スタンドを探し、15分程度の急速充電が必要になる可能性がある。大阪府の場合、肝心の充電スタンドは府内に約20カ所に過ぎす、3月末までに30カ所に増やすというが、ユーザーは常にバッテリーの残量とスタンドまでの距離を計算しなくてはならないだろう。

   事実、大阪市周辺では全国に先駆け、2月からリーフがタクシーとしても全国最多の50台走っているが、コンビニエンスストアなどに併設の充電スタンドでタクシー仕様のリーフが急速充電する光景があちこちで見られる。カーシェアリングのリーフが加わり、充電スタンドの利用が高まるのは必至だ。果たしてユーザーが急速充電による短距離走行をどう評価するか。EV普及の鍵を握るだけに、ユーザーの反応が注目される。

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中