2018年 7月 21日 (土)

一時は「2号機で核分裂継続」説 東電誤発表のドタバタ

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   東京電力は2011年3月27日、福島第1原子力発電所の2号機タービン建屋のたまり水から、ウランの核分裂の際にできるヨウ素134が通常の約1000万倍の1立方センチ当たり29億ベクレル検出されたといったん発表した。

   ヨウ素134の半減期は、約53分と極端に短い。そのため、「1000万倍」という数値は、「炉内で部分的な核分裂反応が続いているのではないか」との見方につながった。

2度の訂正で混乱

   たまり水から検出されたセシウムやヨウ素は、壊れた燃料棒から放射性物質が外に出ない限り検出されにくい物質なので、燃料棒が壊れている可能性は高い。損傷があれば、漏れた放射性物質が発した中性子線が原発の燃料であるウランに当たり、部分的に核分裂反応を起こす恐れも出てくる。

   ただし、核分裂反応が続いて再臨界が起これば、周囲には中性子線が検出されるはず。今回はこれがなく、一部の専門家からは測定ミスではないかという見方も出ていた。

   こうした指摘を受け東電は再分析し、3月27日夜、ヨウ素134をコバルト56と取り違えていたと発表。さらに28日未明には、コバルト56ではなくセシウム134と取り違えたと再び訂正した。

   それぞれ半減期が異なるため、検出された物質から想定される原子炉の状態も異なってくる。東電による2度の訂正は、大きな衝撃と混乱を招いてしまった。

   枝野幸男官房長官は28日の記者会見で、「放射線の測定はさまざまな安全確保のための大前提になるもので、こうした間違いは決して許されるものではない」と、東電のミスを厳しく批判した。

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