2019年 2月 22日 (金)

徹底調査:モノが消えた(6) ヨーグルトと牛乳、原料も容器も足りない

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   東北関東大震災の発生から半月を数えるが、首都圏では一部食料品や日用品の品薄が解消されていない。生産拠点が被災して、供給に支障が出ている製品が多いためだ。

   牛乳やヨーグルトも、都内近郊のスーパーでいまだになかなか見かけない。入荷するものの、たちどころに売り切れてしまう。最近は原料となる乳だけでなく、商品化に欠かせない紙パックの不足も指摘されている。

「朝早いうちに売り切れてしまいます」

ヨーグルトは都内で品切れが続いている
ヨーグルトは都内で品切れが続いている

   大手乳業メーカーは、震災のため牛乳や乳製品の生産工場が相次いで操業停止に追い込まれている。明治乳業は東北工場(宮城県黒川郡)、守谷工場(茨城県守谷市)、子会社の栃木明治牛乳(栃木県宇都宮市)がストップ。森永乳業は子会社の東北森永乳業(仙台市)が被災した。ダノンジャパンは、群馬県にある館林工場が2011年3月23日から操業を再開したが、初めは生産よりも品質管理を優先させるため、「当初は、出荷に影響がでるかもしれません」と発表している。

   3月29日の午後、千代田区のスーパーで牛乳とヨーグルトを探してみた。牛乳は多くの銘柄が品切れだが、かろうじて1種類のブランドが数本残っていた。だがヨーグルトの販売ケースは空っぽだ。店員に尋ねると、少量ながら毎朝入荷はしているが「朝早いうちに売り切れてしまいます」と話す。「1人ひとつにしてください」と購入数を制限しても、飲食関連の「業者」と見られる人が複数で来店して「買い占める」ケースもあるようだ。

   一方、新宿区のスーパーを訪れると牛乳、ヨーグルトとも豊富な品ぞろえだった。商品をよく見ると、製造先は石川県や兵庫県、鳥取県といった西日本がほとんどで、関東では群馬県産の牛乳があったものの、大手メーカーの商品は見当たらない。

   農林水産省が公表している「牛乳乳製品統計調査」で、2011年1月の生乳(搾ったまま手を加えていない乳)の生産量を見ると、ダントツの首位は北海道だが、それに続く一大産地は北関東や千葉、さらに岩手や宮城など今回の震災で被害が大きかったところが多い。しかも、福島第1原子力発電所の事故の影響で、福島県と茨城県は原乳(生乳)の摂取制限、出荷制限を受けた。東日本では、牛乳やヨーグルトの加工工場が被災しただけでなく、原材料も入手しづらい状況に陥っている。

   日本乳業協会によると、牛乳の紙容器やヨーグルトのふたも、生産工場が震災の影響で稼働率が落ちているようだ。酪農家から生産工場へ、さらに小売店へ配送する際の燃料もガソリン不足で思うように手に入らない。さらに計画停電が追い打ちをかけ、「いまだ通常の生産量を確保できておりません」(同協会)という。

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