2024年 4月 30日 (火)

放射性物質流出が止まるメド 「数か月」はあくまで目標

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廃炉は「恐らく20~30年では終わらない」

   原子力関連施設の設計に携わった経験ももつ経済評論家の大前研一さんは3月19日、講演で、建屋などをテント様のもので覆って放射性物質流出を防ぐ案を披露し、その設置には「3か月かかる」との見通しを語った。

   仮に「数か月」で放射性物質の流出が抑えられたとしても、それで「一件落着」とはならない。原子炉から核燃料を取り出すためには、冷温停止状態になった後さらに「数年」(読売新聞など)、「3~5年」(大前氏)は冷やし続けなければならないという。

   さらに廃炉のためには、通常作業でも20~30年はかかるとされ、読売新聞(3月31日付朝刊)では、「恐らく20~30年では終わらない」とする松浦祥次郎・元原子力安全委員長のコメントを紹介している。

   旧ソ連で1986年4月下旬に起きたチェルノブイリ原発事故からほどなく25年が経つ。今でも半径30キロ圏内は許可なく立ち入ることが禁じられている。

   菅直人首相は4月1日の会見で、福島第1原発問題について「長期戦も覚悟」と語った。

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