2019年 1月 17日 (木)

お母さんのおなかの中のこと 園児の3人に1人「覚えてる」

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   お母さんのおなかの中にいた時の自分の状態や、聞こえた音や声、周囲の状況などを覚えている、という人がいる。こうした「胎内記憶」を持つ日本人がどのくらいいるかを、横浜市金沢区・池川クリニックの池川明院長がまとめ、2011年3月発行の『国際生命情報科学会誌』で発表した。

   産婦人科医の池川さんは胎内記憶に関心を持ち、研修や講演活動をしている。2008年に中学生や一般人、助産師・看護師などを対象に計8回、胎内記憶をテーマに講演をした。その時にアンケート用紙を配り、胎内記憶の有無を聞いた。

大人にも「胎内記憶ある」人

   講演に参加したのは617 世帯、2448人。論文によると、「胎内記憶がある」と答えたのは、成人1442人のうち18人 (1.2 %) 、未成年のほうが率は高く、1006人のうち73人(7.3%) で、全体では2448人のうちの91人(3.7%) だった。また、「胎内記憶がある」人が1人以上いる世帯は617 のうちの80で13.0%だった。

   胎内記憶は子どもの方が多いことはすでに裏付けがある。池川さんは2002年、2003年に長野県の保育園児3601人にアンケート調査し、1620人から回答を得て、2006年、論文にまとめた。

   それによると、胎内記憶があった園児は534 人 (33.0%) 、生まれ出た時の「誕生記憶」は335 人 (20.7%) 、両方あったのが354 人 (21.9%) だった。少なくとも片方があった615 人 (38.0%) のうち、自ら「記憶」を語ったのは51人で、大部分の564 人はこちらから聞いたら答えたというケースだった。

妊娠中の「会話」が大切

   園児たちの話では、「胎内からは外が見える」。お腹の中で見た火事の記憶、訪れた場所の記憶、さらには自分が糸ミミズから胎児に変わっていったことを話す子どももいる。胎児期から喜びや悲しみの感情は豊かで、母親が辛い日々を送っているか楽しく暮らしているかで、胎児の抱くイメージも同調していた。また、神様や天使と一緒に雲の上で過ごし、「優しそうだから」と自分でお母さんを選んで生まれてきたことなどを話す子どもたちが何人もいた。池川さんは「妊娠中の生活や声かけの重要性や胎教の意義などをもっと多くの人に知ってもらいたい」と話している。

   ネットでのお母さんの発信を見ても、「おなかの中のことを覚えている」と答える幼児は少なくない。見えた色は「赤だった」というのが多いようだ。

(医療ジャーナリスト・田辺功)

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