2024年 4月 19日 (金)

洪水被害の米原発さらにピンチ 防水壁破り、水が原子炉建屋に迫る

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「水位がさらに増しても耐えられる設計」

   問題はフォート・カルフーン原発だけではない。オマハの南約120キロの場所には「クーパー原発」がある。同じようにミズーリ川の氾濫で、周辺は水浸し状態だ。

   フォート・カルフーン原発は4月7日から、核燃料の入れ替えのため冷温停止状態だが、クーパー原発は現在も稼働中。NRCの6月22日の発表によると、増水で川の水位は、原発が建つ敷地まであと76センチの高さに迫っている。防水壁を設置し、土のうを積み上げて対処に当たる。

   NRCのグレゴリー・ヤツコ委員長は現地時間6月26日にクーパー原発を訪問し、施設内を視察した。途中、ヤツコ委員長は記者団に対して、「作業員たちが適切な処置を施している。準備を怠らず、川の水位を注意深く見ていく」と話した。さらに「クーパー原発は、我々が現在目にしている洪水より水位が上昇したとしても耐えられる設計だ」と説明した。同27日にはフォート・カルフーン原発も訪れる予定だという。

   6月26日付の米ニューヨークタイムズ紙(電子版)は、「洪水は常に原発のリスクだが、福島第1原発を津波が襲ったことで、その脅威は以前よりも注目を集めている」と指摘した。そのうえで、原子炉冷却に欠かせない電源を、福島第1では津波が原因ですべて失い、今日の深刻な事故を招いた点を解説している。

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