2024年 5月 2日 (木)

「コミッショナーは巨人に制裁課すべき」 清武騒動に落合前監督怒りの主張

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清武会見は日本シリーズ開幕前日だった

   コミッショナーは、日本プロ野球組織(NPB)のトップとして12球団をまとめていく役割が期待されている。球界がトラブルに見舞われた際、コミッショナーが処分を下した例もある。1998年に発覚した選手による脱税事件では、該当者に最大8週間の出場停止を命じた。また2011年9月には、中日ドラゴンズの選手が目の治療薬の手続きミスからドーピング違反となり、本人だけでなく球団に対しても制裁金300万円を科した。

   過去の事例と照らし合わせて、巨人の内紛劇は社会的影響を考えても十分「処罰」の対象になりうる、というのが落合前監督の考えなのかもしれない。インタビューの最後には、「日本シリーズの前後には、何か問題を起こしてはいけないという暗黙のルールがある」と強調した。

   最初の清武会見がセットされた11月11日は、日本シリーズ開幕の前日だった。野球人として最高の舞台で「有終の美」を飾ろうとしていた矢先、巨人内部のスキャンダルで台無しにされた格好の落合前監督としては、黙っているわけにはいかなかったのだろう。自身は、監督退任についてシーズン中は一切口を開かず、選手に余計な不安をかきたてないように努めていたというだけに、「背広組」が選手のプレーを邪魔するような「体質」にも怒りを覚えたのかもしれない。

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