2024年 4月 17日 (水)

高校入試の数学「難しすぎる」 長野県、平均点が20点ダウンか?

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新指導要領先取り?「思考力試すいい問題」

   数学が難しすぎるかについて、ネット上では、賛否両論があるようだ。

   問題がアップされており、それを見て、50分で解くのは難しく、数学をあてにしていた受験生に不利では、といった感想が多い。進学校以外では、差がつかないのでは、との指摘もある。一方で、差がつきやすくていいし、学力アップにつながり日本の将来にもいいとの見方も多く出ている。

   長野県の塾大手「信学会」では、学習企画課の担当者が、数学についてこう指摘する。

「確かに、難しいとは思いますね。受験生が初めて見る4月実施の新指導要領のひな形となる問題が出ており、馴染みがなかったからです。一生懸命に勉強した人は、悔しかったのでは。今回は、もっと配慮すべきだったと思います」

   新指導要領では、思考力を試す数学になっており、2ケタの数の積を簡単に計算できる方法を考える「問2 (1)」の設問は、その種のものだという。総じて、1問1問が凝った作りになっているそうだ。

   過去問なら70~80点取る生徒も、今回は50点を割りそうで、平均点はかなり下がるとみている。

「ほかの教科でも、新指導要領を意識しているところが垣間見られました。思考力を試すには、いい問題だと思いますが…」

   県内の別の塾でも、塾長が「やっていないものが出ていたので、難しかったですね」とこぼした。5教科で400点取る塾生も、今回は340~350点だという。塾長は、初の公立中高一貫校が12年度に県内で開校する流れの中で、県教委も学力アップを進めているのでは、とみる。ただ、その取り組みについては評価し、「やさしいことをしていれば、高校に入ってから伸びません。私は、教科を難しくするのはいいことがと思っています」と話した。

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