ルーマニアの首都ブカレスト郊外の森林で、日本人女性の遺体が2012年8月18日発見された。所持品などから、現地警察と日本大使館が、女性の身元を兵庫県出身の女子大生(20)と確認した。この女性の名義で書き込まれたツイッターやフェイスブックのアカウントの存在が明らかになっており、それによると、女性は聖心女子大学に通っている。ツイッターには、「一人で深夜電車に3時間乗らなきゃだから、それが最大の不安」と、女性が現地に向かうまでの無防備な様子もつづられている。現地の男とタクシーに乗り込むところを目撃される現地メディアによると、女性は学生団体の海外インターンで、ブカレストから西に約420キロ離れたクラヨーヴァに向かう予定だったが、遺体はブカレストから北に50キロ程度離れた地点で発見された。解剖の結果、女性は首を絞められて殺害されたとみられている。女性はブカレスト空港到着後、現地の男とタクシーに乗り込むところを目撃されており、違法タクシーに連れ込まれた可能性もある。ブカレスト郊外に住む26歳の男が、女性を殺害した容疑で逮捕されたが、男は容疑を否認しているという。この女性の名前で書き込まれたフェイスブックやツイッターによると、女性は学生団体のインターンシップで日本語を教えるためにルーマニアに派遣されたようだ。出発前の8月9日には、「ルーマニア人みんな優しすぎて、研修すーっごい楽しみになってきたーー!!!!!」と、インターンへの期待をつづっていたが、成田空港を出発した8月14日には、「楽しみのわくわくと不安が共存してるよね」と明かし、「胸がきゅんと痛い(本気)そして吐きそう」という不安も訴えている。経由地のウィーンでは「テンション上がってお買い物した~!」8月15日には、「ウィーンなうううう!!!!」と、経由地のウィーンに着いたことを報告。「音楽の都ウィーン!!テンション上がってお買い物した~!」と滞在を満喫している様子だ。ただし、ブカレストへのフライトを前に、「ルーマニア着いてから一人で深夜電車に3時間乗らなきゃだから、それが最大の不安というか何というか辿り着けたら奇跡だと思う」と、女性1人でルーマニア国内を深夜に移動することに不安を感じていたようだ。女性のツイートは「それでは、いざブカレストへー!!!」という同日の書き込みを最後に途絶えている。
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