2024年 4月 28日 (日)

WBC山本監督に一抹の不安 監督実績「10年間でBクラス7回」

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「スモールベースボール」目指すも盗塁王は選考漏れ

   2月20日に決定した最終メンバーを見て菅谷氏は、「小粒だがミスをせず、小技を絡めた『スモールベースボール』を目指すチーム」と考える。しかし落選となった5選手の中には、セ、パ両リーグの盗塁王が含まれた。山本監督は、レギュラーの中に走力のある選手がいる点と、打力が期待できる選手を優先させたいとの希望から判断したようだ。だが選考から漏れた中日ドラゴンズの大島洋平外野手は昨シーズン打率3割超えを果たしており、「外れたのは痛い」。

   山本監督には、短期決戦ならではの柔軟性も求められるだろう。前回大会で原監督は、ストッパーとして選出した藤川球児投手(シカゴ・カブス)の調子がいまひとつと見るや、先発枠だったダルビッシュ有投手(テキサス・レンジャース)を決勝ラウンドで抑えに「配置転換」した。一方、好調だった杉内俊哉投手(巨人)はリードする展開になると中継ぎで連投させている。打撃陣では、イチロー外野手(ニューヨーク・ヤンキース)を不調でも信頼して固定し続けた結果、決勝の韓国戦で優勝を決定づける一打を放った。「山本ジャパン」は2013年になって、実質的には2月17日の広島との1試合しか戦っていない。今後の強化試合や壮行試合、さらには1次ラウンドと進む中で、山本監督が選手の状態を見極め、試合ごとに適材適所で臨めるかがカギになりそうだ。

   その広島戦では、生命線である投手陣が7失点と大炎上、打線もわずか3安打と沈黙した。本戦になれば、登板する投手の球数制限というWBCルールがある。監督をはじめ首脳陣の選手起用だけでなく、先発投手が「いつもと違うルールに戸惑わず、制限がある中で自分の実力をフルに発揮できるかが勝負」(菅谷氏)だ。

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