2024年 4月 27日 (土)

国際教養大学は「就活予備校?」 週刊誌ウェブ記事に学生がネットで反発

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「グローバル人材」として育つと日本の企業にあわない?

   「うちの学生は少し尖がっているのが、他の大学より多いといえば多いんでしょうね」――国際教養大学の担当者は、「使いづらい」という見方に対してこう話す。ただ、卒業生が「ミスマッチ」を感じて早々に辞めてしまうらしいことについては、

「もう少し我慢しようよ、という気持ちですけどね。『こういう人材が欲しい』ということで採用されているわけですから、企業のほうにもそれぞれ人材育成の方針があるでしょうし…」

と、双方の事情を慮りながら話していた。

   ネットでは、「グローバル人材」として育った彼らに日本の企業風土はあっていないのではないか、最初から海外で活躍してはという意見もあるが、これにも現実的な見方を示す。

「英語だけの授業の成果で、日本では能力が高いと評価していただいていますが、完全に英語だけで(国際社会で)太刀打ちできるのかと言うとそれは…」

   もちろん、英語一辺倒で教養がおろそかになっているという意味ではない。同校の卒業生の就職先は国内のメーカーが多く、そこでは能力はおおいに評価されている。ただ、同大ではそれだけではなく、国際機関や、多国籍企業といったところで、他国の人材と対等に渡りあえるように教育することに「今後重点をおいていきたい」という。

   要するに、こういった世間がイメージする「グローバル人材」育成は、文科省の事業採択を受けて、今後力を入れていく分野なのだという。

「この10年間はもがきながらやってきました。もちろん、問題点が全然ないわけではないですし、これから、足りない点は補うよう、良いところは残すよう、やっていきたいですね」(同大)

   なお、常見さんもツイッターで「結構語ったのに掲載は少しでしたな。より丁寧に説明したい部分や、ご批判(というか多くは揚げ足だけど)頂いた部分の回答もしたいです」と記事が言葉足らずになったことに不満を滲ませてはいた。

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