2018年 12月 17日 (月)

「あなたの部屋で、人が死んでいる」 堺の市営団地で奇々怪々謎の「首吊り」

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   奇妙な事件だ。なにしろ話が迷路のように入り組み、新聞記事を一読しただけでは、いったい誰が死んだのかさえよくわからない。

   「2013年6月26日夜、大阪府堺市の市営団地で、46歳の男性が首を吊って亡くなっているのが見つかった」――ここまでは、まあ珍しくもない話だ。ところが死んだ男性は部屋の主ではなく、本来の住人であるはずの男性(21)は連絡が取れない状態だという。

   しかも当時、なぜか現場にはもう一人の「見知らぬ男」がおり、なおかつ発見直後に姿を消してしまった。さらに、部屋に遺体があることを親族に伝えた「関東弁の男」の存在も確認されている。遺体発見をめぐる状況にも不可解な点が多く、ミステリー小説も顔負けの状況だ。

大仙古墳のほど近く、市営団地の一角が現場

   警察、また各種報道の情報を元に、状況を確認していこう。

   現場は大阪市堺市堺区、かの有名な大仙古墳にもほど近い。辺りには大型の市営団地が複数建ち並んでおり、遺体が発見されたのはそんな市営住宅の一棟、10階の部屋だった。

   次は関係者だ。なにしろ人数が多く、話も入り組んでいるので、まずは人物を箇条書きで説明する。

A:46歳。26日夜にBの部屋で、遺体で発見される。
B:21歳。Aが発見された部屋の本来の住人。28日時点で連絡取れず。
C:Bの母親。Aとは顔見知りだという。
D:Cの内縁の夫。Bから「死体」の話を最初に聞く。
E:Cの娘。Bの姉に当たる。
F:24歳。Eの夫、Bの義兄。遺体を見つけ警察に通報する。
G:Fの会社の同僚。Fとともに遺体を発見する。
H:40代。Aの遺体をFが発見した際に部屋にいた。通報後、姿を消す。

   部屋の住人Bの元に「関東弁の男」から26日、奇妙な電話がかかってきたことが事件の発端だ。

「あなたの部屋で、人が死んでいる」

   自分の部屋のことだから、普通なら飛んでいって確認するだろう。ところがBはそれをせず、母親であるCの一家に相談した。

   ところが相談を受けたC一家も、なかなか部屋に行こうとしなかった。ちょうど伝言ゲームのように、BからD、DからC、Cから娘のE、そしてEから夫のFに、「死体」話はたらいまわしに。最終的にFが、同僚であるGを伴い、Bの部屋に赴くことになった。

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