2024年 4月 17日 (水)

消費税引き上げ、鉄道運賃は? JR東日本の「二重運賃」が波紋

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   2013年4月の消費税率引き上げに伴う鉄道運賃の改定をめぐり、JR東日本が、現行の10円刻みの鉄道運賃をカード型IC乗車券「Suica(スイカ)」の場合は1円刻みにする計画を打ち出し、波紋が広がっている。

   首都圏の私鉄や東京メトロの「PASMO(パスモ)」カードを運営するパスモ協議会も同様の検討を進めている。しかし、自動券売機は従来通り10円刻みのままになるため、事実上の「二重運賃」になり、利用者の理解を得られるか、疑問視する声も強い。

同一区間でも二種類の運賃

   この構想は5月8日、JR東日本の冨田哲郎社長が定例記者会見で明らかにした。「増税分をきめ細かく運賃に転嫁し公平感を高める」(広報部)というのが目的だ。その後の一段の税率引き上げにも対応しやすくなるという狙いもある。国土交通省が運賃改定のガイドラインとなる「処理方針」で1円単位の値上げを認める方向とされ、理論的には実施可能になる見通しだ。

   1989年に消費税が3%で導入された時と、1997年に5%に上がった時は、1円の位を四捨五入して10円単位にしたので、区間によって消費税分以上に値上がりになるところと、据え置かれるところが出た。

   理由は券売機の能力。1円玉や5円玉を使えないから、10円単位の運賃しか対応できないのだ。券売機を1円単位で使えるようにするには莫大の費用が掛かって、不可能。

   一方、スイカやパスモは現在も、運賃以外の買い物では1円単位で使われているので、運賃も簡単なシステムの手直しで1円単位の利用が可能。このため、スイカなどと券売機により、同一区間で二重運賃となりかねないのだ。

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