2024年 5月 7日 (火)

日産が三菱自動車に資本参加説 大株主の三菱グループが前向き?

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「単独で再建の道筋を描くのは絶望的」

   御三家が三菱自の子会社化をためらうのは、経営の先行きが一向に晴れないためだ。三菱商事出身の益子修社長が起死回生の切り札として投入した電気自動車(EV)「アイミーブ」は、充電設備整備の遅れなどもあって販売が失速。期待をかけ今春発売した看板SUV(多目的スポーツ車)「アウトランダー・プラグインハイブリッド(PHEV)」も基幹部品のリチウムイオン電池に不具合が見つかった。「リコールが三菱自の代名詞」とまで言われる中、 グループ内では「単独で再建の道筋を描くのは絶望的」(三菱東京UFJ銀中堅幹部)との見方が支配的になっている。

   御三家からの「求愛」を受ける日産は、ゴーンCEOが経営を束ねる仏ルノーなどとの相互補完を強め、提携先も含めたグループ力でトヨタ 自動車、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独フォルクス・ワーゲン(VW)などに対抗することに意欲を燃やす。グループ で世界販売1000万台体制を実現するには、「軽自動車やSUVなどで相乗効果が見込める三菱自との提携強化は 渡りに船」(大手自動車メーカー首脳)とされる。

   国内勢で久方ぶりの大型再編が成功するかどうかは今後の交渉次第だが、その行方次第ではマツダやスズキなど他の自動車メーカーの動向にも大きな影響を与えることになりそうだ。

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