2024年 5月 5日 (日)

千葉選手の「カット打法禁止」に抗議相次ぐ ナイナイ岡村も参戦、「審判団の圧力」と批判

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高野連「断じて圧力などありません」

   一方、高野連は「断じて圧力などありません」という。「審判団が(花巻東の)部長と監督に『高校野球特別規則の17項』について確認したところ、『知らない』と言っていたので、その旨を説明し、紛らわしい行為には注意するよう伝えただけで、禁止したことはありません」と説明している。

   とはいえ、一つも負けられない大会で、審判団のひと言が高校生のプレイを委縮させてしまったことは否めない。準決勝の試合後、号泣する千葉選手が「自分のやりたかったことができなくて悔しいです。野球人生の中で一番悔しい」と話したことが、それを物語っている。

   ちなみに、水島新司さんの野球マンガ「ドカベン」に、「カット打法」が出てくる。主人公・山田太郎が明訓高校3年生の夏の神奈川県予選決勝の白新高校戦で、白新高校の白山選手がファールでカットしまくって、里中投手を疲れさせた。

   この場面では結局、ドカベンこと山田捕手は無理せず四球で歩かせ、盗塁死を狙った。

   ただ、意図的にファールを打つ技術は、簡単ではない。おそらく花巻東の千葉選手も、この白山選手のように、粘りのカット打法と俊足を武器に甲子園常連校の花巻東でレギュラーの座を獲得したのだろう。

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