高齢化進む都知事選 主要候補者から「50代」消える

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   猪瀬直樹前知事の辞職に伴う東京都知事選が2014年1月23日告示され、16人が立候補を届け出た。2月9日の投開票まで17日間にわたる選挙戦がスタートした。

   候補者の平均年齢こそ前回12年の選挙と比べて多少下がったものの、フレッシュさに欠ける顔ぶれとなった。

35歳・家入氏出馬しなければ平均年齢が2つ上がっていた

千代田区内のポスター掲示場。1月23日昼には主要候補者のポスターが出そろった
千代田区内のポスター掲示場。1月23日昼には主要候補者のポスターが出そろった

   ここ10年ほどの都知事選では石原慎太郎氏の「老害」が指摘される半面、2番手、3番手には50代の候補者が食い込んできていた。だが、今回の都知事選で有力視される候補者は60~70代と、かなり高齢だ。

   16人の候補者の平均年齢は66.9歳。内訳は80代3人、70代3人、60代7人、50代2人、30代1人だ。IT企業役員の家入一真氏(35)の若さが際立っており、仮に家入氏が出馬しなかった場合、平均年齢は69.0歳にまで跳ね上がる計算だ。

   また、主要4候補とされる舛添要一氏(65)、細川護煕氏(76)、宇都宮健児氏(67)、田母神俊雄氏(65)の顔ぶれはいずれも60歳以上だ。だが、過去の都知事選ではちょっと様相が違った。

上位4~5人で96%以上を得票

   猪瀬直樹氏が66歳で当選を果たした12年の選挙では、9候補者の平均年齢は68.2歳と14年の選挙よりもやや高かった。2番手の宇都宮健児氏は猪瀬氏と同じ66歳だったが、54歳の松沢成史氏が3番手に食い込んでいた。

   石原氏が3期目の当選を決めた07年、4期目の当選を決めた11年も同様だった。

   石原氏が78歳の時に行われた11年選挙(平均年齢56.9歳)では、次点の東国原英夫氏が53歳、3位の渡邉美樹氏が53歳、4位の小池晃氏が50歳。この4人で全体の98.6%の票を得ている。

   07年選挙(平均年齢59.2歳)では、次点の浅野史郎氏が59歳、3位の吉田万三氏が59歳、4位の黒川紀章氏が73歳。74歳だった石原氏と合わせると、4人で96.1%を得票している。

   そう考えると、今回の都知事選では、主要候補者から久々に50代が姿を消したことになる。

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