2024年 5月 3日 (金)

イモトだけじゃないエベレスト挑戦 懸賞生活「なすび」が二回目のチャレンジ

初めての方ご注目!プロミスなら最短1時間融資でお急ぎでも大丈夫!

   イモトアヤコさん(28)がバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の企画でのエベレスト登山出発を報告した陰で、「懸賞生活」で知られる、なすびさん(38)もひっそりと二回目の挑戦を始めた。

   テレビ番組の企画ではなく故郷である福島を応援するのが目的で、エベレスト登頂にかかる高額な費用も「クラウドファンディング」で自ら集めた。

登山費用600万円を募集

なすびさんのエベレスト挑戦を伝える「エベチャレ」
なすびさんのエベレスト挑戦を伝える「エベチャレ」

   なすびさんは1998年から1999年に放送された「進ぬ!電波少年」(日本テレビ系)の企画で、懸賞雑誌とハガキだけを与えられ、当たった賞品だけで生活したことで注目を浴びた。近年は舞台などで俳優活動をしている。

   エベレスト登頂への挑戦は「週刊ヤマケイ」58号のインタビューによると、2011年に原発の被害で苦しむ人々を励ます方法を考えていたとき、偶然テレビで「世界の名峰 グレートサミッツ」などの山番組を見たのがきっかけだった。

「エベレストに、まじめに、裸一貫で挑戦することで福島の人たちに夢や希望を届けられるんじゃないか? 登山の経験のない人間が、エベレストに挑むことで『不可能なんてない』ってことを福島の子どもたちに伝えられるんじゃないか?」

   エベレストに登頂経験のある国際山岳ガイドの角谷道弘さんを紹介してもらい、まずは経験を積むため標高1982メートルの石鎚山の登頂に成功した。「概ね体力面は問題無いでしょう」と言われてエベレスト登頂に初めて挑戦したのは2013年春だった。ガイド協力のもとで登り進んだが、頂上までの標高差約100メートルのところで断念した。なすびさんのエベレスト挑戦を伝えるサイト「エベチャレ」で、

「決死の覚悟も力及ばず、己の限界を思い知らされ、忸怩たる思いを抱えつつ も、生きて帰る事を最優先として、登頂叶わずも、8700m付近で撤退を余儀無くされ、私のエベレストへのアタックはその幕を閉じました」

と振り返っている。

   ボランティアや企業による支援はあるものの、基本的にはなすびさん個人の企画だ。入山料だけでも200~300万円かかり、現地スタッフ人件費、現地滞在費用などを含めると700~1000万円に達するという。2回目の挑戦となる今回、登山資金をクラウドファンディングサイト「COUNTDOWN」で募集した。福島応援に対する思いを語る動画や文章を掲載して、目標とするサポート金額は600万円と設定した。出資者の数は200人を超え、金額は677万2100円に達した。

「金銭は、全額福島への復興支援に役立てる」

   なすびさんは、このプロジェクトが売名行為や便乗商売などと非難される可能性もあることを理解していると「エベチャレ」サイトで述べ、

「登頂が果せるか否かに関わらず、滞在中に描く予定の画の書籍化やドキュメント画像の映像化、講演等に伴って得られたりした場合の金銭は、全額福島への復興支援に役立てる。 当然、私はこれに掛かる事でギャランティーを一切発生させません」

と宣言している。

   だが「エベチャレ」事務局の担当者によると、登頂後の報告イベントなどにも費用がかかるため、クラウドファンディングで集まった金額でもまだ足りていない状態だ。福島の物産展になすびさん自ら足を運び、資金を集める募金活動も行った。前回の登頂体験を報告に各地を回った際は、なすびさんの自腹のこともあった。

   福島のために活動するなすびさんに80歳でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さんもメッセージを寄せており、

「登頂寸前、涙をのんでの撤退でした。しかし今年その涙が喜びの涙になるように、なすびさんの今年のチャレンジ、登頂成功を祈念しております。大いに頑張って、そして我々に夢、希望、あきらめ無ければ夢は叶うということを教えてください」

と応援している。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中