2020年 2月 28日 (金)

アジア大会サッカーで八百長 疑惑の国は二つに絞られた?

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勝利のこだわり薄く報酬も十分でない選手に「黒い影」が

   ただ全く八百長の温床がないかと言えば、そうでもなさそうだ。石井氏は「FIFAの主催であれば管理が厳しいので不正はまず起きないでしょう。アジア大会は管轄外なので、主催者がどこまで目を光らせているかは疑問です」と話す。大会を主催するのはアジアオリンピック評議会(OCA)。今回の八百長疑惑の告発に関して、AFP通信の取材に「アジアサッカー連盟(AFC)やFIFAと連携して、しかるべき調査を進める」とコメントしたという。

   もうひとつ石井氏が指摘するのが、レベルの低い出場国の存在だ。「日本をはじめ優勝をねらうチームは内部管理が徹底しており、外部の人や組織との不用意な接触を厳しく制限します。反対に、1勝挙げることすら難しい弱小国だと、緩みも出てくるでしょう」。勝利へのこだわりが薄く、モチベーションは高まらず、チーム管理が甘くて放任状態、選手も無名ばかりで十分な報酬を得ていないとなれば外部の第三者が近づきやすい環境となる。なかには不正賭博を持ちかける「黒い影」があるかもしれない。

   サッカーの賭けは、勝敗だけでなく点数も対象となるという。胴元から得失点の「帳尻」を合わせるよう指示が飛んで、試合終了直前にゴールラッシュ――あってはならないが、可能性がゼロではないシナリオだ。

   歴史を振り返ると、イタリア1部リーグ(セリエA)で2006年、複数のチームが不正に関与したとしてユベントスなど名門チームが下部リーグへの降格処分を下された。韓国プロサッカー「Kリーグ」でも2011年、サッカーくじを巡る八百長で選手数人が永久追放となっている。国際刑事警察機構(ICPO)は2014年9月、過去3年間でサッカーの八百長疑惑が毎年60~80か国で発覚していると発表した。今回、八百長疑惑を告発したスイスの団体の主張が仮に正しければ、いまだに暗躍する不正賭博ブローカーがアジア大会をも魔の手に染めたことになる。

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