2024年 5月 20日 (月)

「ネックレスも靴もドレスも皆の税金で買ったわ」 香港行政長官娘のパリス・ヒルトン的生活

両親の育て方に問題があったのか?

   特注バッグを扱っているメーカーのウェブサイトを見ると、その価格は1795ドル(約19万6000円)。安い買い物とは言えないだろう。「高額な靴やネックレスも、自分たちの税金を元手に買っているのか」――。行政長官に批判的な市民はこう受け止め、ますます怒りが増すに違いない。

   実は梁齊ヤンさんは、以前もフェイスブックで騒動を起こしていた。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニングポスト」電子版が2014年6月26日に報じている。当時英国に留学中だったが、6月25日に手首を切ったようにイメージさせる写真を投稿し、「私、出血で死んじゃうのかしら」という1文が添えられていたそうだ。父である行政長官の梁振英氏はコメントせず、写真は間もなく削除された。

   香港在住の女性に、梁齊ヤンさんをどう思うか取材すると、「自己中心的で恥知らず、精神的に幼いイメージ」と手厳しい意見が返ってきた。実は今回、問題の投稿の前にも広東語で別の書き込みがあったのだが、それも過激だったという。抗議デモが続く香港中心部に自ら足を運ぶと宣言したうえで「根性があるんだったら、私を見つけたら殴るがいいわ」と挑発したというのだ。

   一方でこの女性は、「彼女の両親の育て方に問題があったのではないか」と指摘する。梁齊ヤンさんが手首を切ったような写真を投稿したすぐ後、両親は英国を訪れ、娘と一緒に現地の公園で撮った写真をメディアに公開している。本人の「自殺騒動」直後に仲睦まじい家族写真を出すというのも、少々不自然だ。しかもその後、母親を批判するような書き込みもしていた。真相は分からないが親子の間で、長年にわたる埋めがたい溝があるのだろうか。香港在住の女性は「両親は娘をコントロールしきれず、娘は精神的な行き詰まりを感じているのかもしれません」と話した。

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