2024年 5月 3日 (金)

新型プリウス、ついに燃費世界最高の「リッター40km」か 燃費競争いつまで続く

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

トヨタは「燃費」に囚われすぎるのか?

   燃費性能について、トヨタ自動車は「HVの歴史はまだ浅いですし、技術的にもなお燃費性能は向上できると考えています」と話す。

   HVは、いまや低燃費車の「代名詞」。TIWの自動車アナリスト高田悟氏は「日本車にとって燃費は生命線といえます。トヨタはHVで先行し、燃費性能で勝ってきました。いわばトヨタの技術の証ですし、HVによる燃費改善努力が他の技術にも生きています」と、高く評価する。

   とはいえ、すでに燃費性能はガソリン1リットルあたり数百メートル、数キロメートルを競う段階で、どのクルマも差がなくなってきているともいえる。

   たとえば、軽自動車は燃費だけでなく、販売価格や税金などの維持費までのトータルコストで考えるとHVよりもはるかに安い。

   また世界販売でみると、「世界一の市場」となった中国を含めた、新興国向けのシェアが増すなか、現地ではまだまだガソリン車が主力だ。実際に、スズキは軽自動車で蓄積した低燃費技術をインドや東南アジアなど新興国戦略車にも導入。また、ホンダは小・中型車用のターボチャージャー(過給器)付きエンジンを開発。2015年に欧州でターボエンジン搭載車を投入するという。

   インターネットでは、ユーザーからか、

「トヨタの燃費に対する偏狭ぶりはおかしい」
「最近のトヨタはハイブリッドしかネタがない感じ。ちょっとまずいんじゃない」
「くだらない燃費競争にかまけているうちに、ドイツ勢にやられちゃう状況に歯がゆさを感じる」

といった声が少なからずある。

   HVが支持されている国内販売が、少子化や若者のクルマ離れなどの影響もあって頭打ちのなか、トヨタの世界販売は2013年、14年と2年続いて1000万台を超えたが、一方で独フォルクスワーゲン(VW)に尻尾をつかまれるまでに追い込まれている。

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