2024年 5月 7日 (火)

原因不明の突発性難聴を告白する歌手相次ぐ 静かな環境でも発病、完治しないケースも3割

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「予兆」起きてから2週間以内には診察を

   取材した耳鼻咽喉科医によると、治療方法としてはステロイド薬をメーンに血流を改善する薬やビタミン剤の処方となる。スガシカオさんもブログで、「聴力が落ちた時は、すぐに病院でステロイド治療をして、何とか持ち直し」などと書いていた。

   また「大ざっぱではありますが」と前置きしたうえで、完治するのが3割、逆に治らないケースも3割あると話した。残りは「耳鳴りのような『後遺症』が一定の割合で残る人」だという。手術という選択肢はないため、投薬治療が頼りだ。一方で突発性難聴になるのは1度だけで、完治すれば「再発」はない。完治後にまた耳の具合が悪くなった場合は、別の病気を疑った方がよさそうだ。

   正体がつかみにくい病気だが、ともかくも異変を感じながら放置するのが最悪で、治るものも治らなくなる危険性が高まる。突如聞こえなくなったときはもちろん、「耳に水が入った時のような、ボワーッとした状態を感じたら迷わず医師の診察を受けて欲しい」と訴える。治療開始は早いに越したことはなく、遅くとも「予兆」が起きてから2週間以内には診てもらうのが重要だ。

   残念ながら、現時点で効果的な予防法は見つかっていない。ただし、傾向として、糖尿病などの生活習慣病を抱える人は注意が必要だと耳鼻咽喉科医は話す。また、「疲労やストレスが引き金になるとは言われています」とも指摘する。なるべくストレスをためない生活を送ることは耳のためにもいいようだ。

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