2019年 1月 20日 (日)

通勤電車は座らず席を譲っちゃおう 立っているだけで体にこんないいことが

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   朝晩、通勤電車の中で吊り革につかまっている忍耐の時間も、健康のためには決して無駄ではない。じっと立っているだけでも血糖値が下がるといううれしい研究を英レスター大学糖尿病センターのチームがまとめ、2015年12月1日付の米国糖尿病学会誌「ADA」(電子版)に発表した。

   そもそも今回の研究は、体を動かさずにじっとしていることが糖尿病患者の健康に悪いことを検証するために行った実験だが、予想外の結果が出た。

  • 元気に吊り革につかまろう!
    元気に吊り革につかまろう!

1日に小刻みに1時間立っているだけで血糖値34%減!

   研究チームは、1日中体を動かさない生活スタイルが、血糖値やインスリン濃度に与える影響を調べるために、肥満などで糖尿病のリスクが高いものの発症していない女性22人に協力してもらった。そして、次の3つの生活スタイルを行ってもらい、血糖値とインスリン濃度を繰り返し測った。

   (1)7時間半椅子に座り続ける。読書やインターネットの閲覧は許されるが、トイレには車いすで移動する。

   (2)基本的に(1)と同じ生活スタイルをするが、30分ごとに5分ずつじっと立つ。合計で12回、計60分間立つ姿勢をとる。

   (3)基本的に(2)と同じだが、立つ代わりに5分ずつトレッドミル(ランニングマシン)上で軽く歩く。合計12回、計60分間歩く。

   被験者の22人には、朝昼晩、全く同じ時間に同じ食事をしてもらい、いずれの食事の後に4回、時間をずらして血液検査をした。その結果は、まず血糖値を見ると、(1)の座ったままのケースに比べ、時おり立つケースは34%、歩くケースは28%低かった。インスリン濃度は、(1)の座ったままのケースに比べ、時おり立つケースは20%、歩くケースは37%低かった。

   1日合計60分とはいえ、じっと立っているだけで血糖値とインスリン濃度が改善したのである。

まずはできることから始める「吊り革」健康法

   今回の結果に対して、この論文を日本の医療サイト「メディカル・トリビューン」に紹介した北里大学病院糖尿病センター長の山田悟医師は、「正直、ただ立っているだけの時には大腿筋膜張筋という薄っぺらな筋肉くらいしか収縮しておらず、運動療法としての効果はないだろうと思っていた。しかし、歩行と同じレベルの有効性が示された。予想外の効果である」と驚いている。

   そしてこう続けた。「これまでのように『きびきびとした歩行』ばかり勧めるのでは継続できる患者は少ない。まずは、できることから始めるということの価値を示してくれたという点で、本研究は画期的だと思う」

   さあ、今日から元気に吊り革につかまろう!

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