2024年 5月 4日 (土)

コーヒー 「体に悪い飲み物」から「大変身」 健康パワーが研究で次々明らかに

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カフェイン抜きのコーヒーにも同じ効果

   コーヒーには、もう1つ健康効果を発揮する成分カフェインが含まれている。カフェインの特徴は、脳に直接届くことだ。多くの化学物質は「血液脳関門」という脳のバリアによって脳内に入ることができないが、カフェインは関門を通過して脳内に到達する。カフェインには脳を覚せいする効果、つまり集中力を高める働きがある。眠気を覚まし、シャキっとしたい時に飲む。

   うつ病は、アドレナリンやセロトニンなどの「やる気ホルモン」の異常によって起こるといわれるが、カフェインはアドレナリンやセロトニンを分泌させる働きをする。だから、うつ病や自殺予防に効果があるようだ。

   ただ、カフェインのとり過ぎは禁物だ。カフェインはカルシウムを排出する働きがあるので、コーヒーを飲み過ぎると骨密度が低くなる。また、妊娠中の女性は流産する恐れもある。

   では、1日に何杯くらい飲むといいのだろうか。欧州食品安全機関(EFSA)では、成人が1日にとるカフェインの安全な目安を400ミリグラムとしている。これはコーヒー1杯(150ミリリットル)当たりのカフェイン量(80ミリグラム)にすると、5杯くらいになる。妊婦は200ミリグラムだから2杯半、子どもは90ミリグラムだから1杯程度だ。

   ただ、デカフェのコーヒーでもクロロゲン酸は豊富に含まれている。コーヒーの健康効果の大半は、クロロゲン酸の活躍に負うところが多いので、安心して飲みたい人はカフェイン抜きのコーヒーをオススメする。実は、2014年8月に米国肝臓学会誌で発表された研究によると、こと肝臓病(肝臓がん、肝硬変、脂肪肝)に関する限り、デカフェのコーヒーはカフェイン入りコーヒーとまったく遜色のない予防効果を発揮した。妊娠中の人や夜も飲みたい人には朗報だ。

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