2024年 6月 1日 (土)

母乳はママから赤ちゃんに直接あげよう 哺乳瓶は中耳炎になる危険が2倍以上

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   やっぱり赤ちゃんは、乳首から母乳を吸わせて育てるのが一番健康によいようだ。

   人工ミルクはもちろんのこと、たとえ母乳でも搾乳して哺乳瓶で与えると、中耳炎になるリスクが2倍以上に高まるという研究を、米のネーションワイド小児病院研究所がまとめ、米の小児科学誌「Journal of Pediatrics」の2016年6月号に発表した。

  • 哺乳瓶は中耳炎のもと?
    哺乳瓶は中耳炎のもと?
  • 哺乳瓶は中耳炎のもと?

母乳には免疫力があるのに...

   研究チームは、乳児の中耳炎の発症と授乳方法との関連を調べるために、491人の母親とその1歳までの乳児を対象に、様々な方法で授乳してもらった。その方法は母親たちの希望も配慮して、次の方法で行なった。

(1)直接乳首から母乳を与える(直母)。

(2)人工ミルクを哺乳瓶で与える(人工乳)。

(3)母乳を搾乳して哺乳瓶で与える(搾乳)。

   実際は、母乳だけで育てたのは106人だけで、対象者の4分の3が人工乳も含めた3通りの組み合わせで授乳した。また、母乳だけの母親でも、ある時期は直母、ある時期は搾乳を組み合わせて授乳した。そこで研究チームは、それらの授乳方法の時期を細かく記録し、統計的な分析法で中耳炎の発症との関連を調べた。

   その結果、次のことがわかった。

(1)一般的な乳児の中耳炎発症率に比べ、生後6か月の間に1か月間直母を飲むだけで発症リスクが4%減る。また、6か月間ずっと直母・搾乳を組み合わせて飲み続けると、発症リスクは17%減る。

(2)しかし、生後6か月までの間に1か月間搾乳を飲むと、発症リスクは14%増加する。そして、6か月間ずっと搾乳を飲み続けると、発症リスクはなんと115%も増加する。2倍以上だ。

   母乳には免疫力があるので、耳の感染症である中耳炎を予防する効果があることはわかるが、同じ母乳を搾乳して哺乳瓶で飲ませると、なぜ中耳炎の発症リスクが高まるのだろうか。

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