グーグル検索「低品質なサイト」順位下げる まとめサイト標的の見方

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   「低品質なサイトへの対策を意図しています」――。米グーグルの日本法人は2017年2月3日、日本語検索の評価方法を「改善」したことを公式ブログで発表した。オリジナルで有用なコンテンツを持つサイトは「上位」に、検索結果の上位にページを表示させることに主眼に置くサイトは「下位」に表示されるようにしたという。

   グーグルの発表についてネット上では、16年に問題となったDeNA(東京都渋谷区)の医療情報サイト「WELQ」の炎上問題をきっかけにした「まとめサイト」の情報の不正確さや、著作権侵害などへの対策の一環だとする見方が強い。

  • 「まとめサイト」は今後どうなるか
    「まとめサイト」は今後どうなるか

「高品質なサイトが、より上位に表示」

   グーグルは3日のブログで、「検索をより便利なものにするため、検索ランキングのアルゴリズムを日々改良しています」としたうえで、

「その一環として、今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります」

と説明。さらに

「今回の変更は、日本語検索で表示される低品質なサイトへの対策を意図しています」

としている。

   ネット上では、「検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイト」について、WELQ問題に端を発し、不正確な情報を含めて検索エンジン対策(SEO)で閲覧数を高めていると問題になった「まとめサイト」を主な標的にしているとの見方が広まっている。

「低質か高質かは見る方で決めたい」

   グーグルの発表を受けて、ツイッターでは、

「googleの検索結果ほんとうに改善されてる......ゴミみたいなまとめサイトが引っかからない。すごい。これがインターネットか」
「手軽に知りたいことを調べられたから重宝してたけど、信憑性が問題となった以上しかたないよね」

と、評価の声が挙がったものの、

「Googleが検索アルゴリズムを変更したそうだが、問題にされた人達はむしろ『よしそのアルゴリズムの裏をかいてやる』ぐらいにしか思ってない気が」
「Googleが支配権を握る 低質か高質かは見る方で決めたい」
「広告の数だけ減点すればええやんと思ったけどGoogleが広告屋だから無理だった」

といった声も挙がった。

   グーグルは発表のなかで、この変更で検索の問題すべてを解決できるとは考えていないとし、「検索品質向上のために、継続的にサイトの品質評価アルゴリズムのさらなる改善を行って参ります」とも説明。今後、方針の変更もあることを示唆している。

検索サイト側にも責任の一端

   「まとめサイト」問題をめぐっては、「WELQ」騒動後、運営各社が新たなガイドラインを設けたり、不適切な記事を削除・再編集したりして対応してきた。

   まとめサイトの代表格「NAVERまとめ」を運営するLINE(東京都渋谷区)は16年12月5日、サイト運営に関する「新方針」を発表。「まとめ」作成者の審査や、情報元サイトにも広告収益の分配をするなどとし、17年内の運用開始を目指すとした。

   ノウハウ共有サイト「nanapi」を運営するKDDI子会社のSupership(東京都港区)は12月9日、医療関係の記事を中心に一部の記事を非公開することを発表。記事の根拠や正確性が十分である判断できたものから順次公開していくとした。

   一方、グーグルやヤフーといった検索結果の順位を決定している「検索サイト」にも問題の責任はある、といった批判は少なくない。

   「WELQ」は、SEOに注力し、「検索サイト」に評価されるような記事を量産していた。「肩こりがひどいのは病気が原因?気になる怖い病気とセルフ対処法」(16年8月配信)といった「トンでも」記事が上位に表示されていたのもSEOの賜物だ。グーグルは「Google検索エンジン最適化スターターガイド」といった資料まで公開し、SEO対策を推奨している面もある。

   一方、記事を表示する検索サイト自身の責任問題も浮かび上がっている。検索サイトで自分の名前を入力すると逮捕歴に関する情報が表示される男性が、その検索結果の削除を求めた仮処分申請について、最高裁は17年1月31日付で、男性の抗告を棄却したものの、検索サイトの「公益性」を重視し、削除に高いハードルを課したばかりだ。最高裁は

「検索結果の提供は、検索事業者の表現行為という側面を持つ」

   と指摘。必要な情報を探すのを助ける検索サイトには「情報流通の基盤」としての役割があるとし、「トンでも」記事を紹介することに「検索サイト」も一定の責任を負わせたといえる。

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