2024年 4月 27日 (土)

ペットの防災対策できていますか 避難所まで一緒に行く試み広がる

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ペットトレーナーが「しつけ」や避難方法を指導

   こうした中、2017年2月18日に大阪市の靱(うつぼ)公園で、ペットとの同行避難をテーマにした防災イベント「元気ぼうさい 靱公園冬遊び」が開かれる。今年で4回目だ。主催するのは「靱公園くらしとみどりネットワーク」。副代表の永井純さんは、J-CASTヘルスケアの取材に対し、イベントの目的をこう語った。

「靱公園の周辺は5~6年前からペットを飼う人が非常に増えました。私自身もワンコを飼っています。この公園は避難場所になっており、いざという時は2~3万人が暮らせる広さがあります。ペットは、震災時には3~4番目くらいに心配されますが、飼う人にとっては一番大事な存在です。自分の子どもより可愛いという人が多いですよ(笑)。いざという時にどうしたら一緒に避難できるか、みんなで考えようというイベントです」

   具体的には、広い公園の中にいくつかブースを設け、犬や猫同伴で避難する時の心得を指導したり、犬猫用の避難用具を展示したりする。たとえば、人間と一緒の避難所では犬のしつけが特に重要だ。吠えない、「待て」「おいで」がちゃんとできる、ほかの犬とケンカしない、決められた場所で排泄ができるなど迷惑をかけないようにする。また、猫も避難する時にすぐ運べるようケージやキャリーバックに慣らしておく必要がある。

   ペットトレーナーや動物専門学校の生徒、ペット防災関連企業の担当者たちが、しつけ方や緊急避難時のペットとの接し方を指導する。また、犬や猫が行方不明になった時のためにマイクロチップを首の皮の下に注射器で注入しておくとよい。チップに飼い主情報を記録し、マイクロチップリーダー(読み取り器)を当てると、飼い主が特定できる。そんな機器や犬猫用防災用具を紹介するブースも設けられる。

   また、2016年のイベントで評判が高く、今回も行なう予定が自家用車とテントを使ってペットと一緒に避難生活を送るコーナー。ペットとの車中泊の仕方や同居テントの組み立て方などを指導する。避難所に行くのに比べ、気を使わずにすむ。永井さんはこう語った。

「公園内の防災施設を知ってもらうために、ペットと一緒のスタンプラリーを行ないます。お散歩感覚で、ゆる~く、楽しみながらペットの防災意識を高めるイベントです。ペットなら犬でも猫でもウサギでも大歓迎です」
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