2024年 5月 6日 (月)

子どもの「スポーツ英才教育」は危ない 早くから専門競技を決めるとケガばかり

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国際レベルの選手は色々なスポーツを経験

   J-CASTヘルスケアは、幼児期から1つの競技に打ち込む「英才教育」を問題視する早稲田大学スポーツ科学学術院の広瀬統一教授(トレーニング科学)を取材した。広瀬氏は、「野球道」という言葉が示すように日本のスポーツ界にはびこる、1つの道を極める精神性を求める風潮に疑問を投げている。

   ――外国人アスリートには、複数の競技に秀でている選手が多いですね。

広瀬教授「はい。元大リーガーのランディ・ジョンソンは、野球だけでなく大学時代はバスケットでも名選手でした。元女子プロサッカーのアビー・ワンバックもバスケット、元プロサッカーのジュネジーヌ・ジダンは柔道、元アメリカン・フットのディオン・サンダースは野球でも活躍しています。日本でも元大リーガーの松井秀喜は小学校では柔道と両立させていましたし、スケートの高木美帆は高校生の時にサッカー日本代表(U-15)に選ばれています。元なでしこの海堀あゆみも高校までテニスと両立させていました」

   ――国際レベルの選手は、小さい頃に色々なスポーツをしていた人が多いという研究があるそうですが。

「2009年にベルギーのスポーツ医学専門家が、北京オリンピックの出場選手を調査した研究があります。それによると、国際レベルの選手の方が国内・地域レベルの選手に比べ、幼少時代のスポーツ経験が豊富で、小学校高学年から中学校にかけて、適性に合った競技をしぼりこんだケースが多いことが報告されています」
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