2024年 5月 6日 (月)

ペットの「健康効果」研究を集大成 おもな4点とは

アレルギー対策、心臓疾患予防、心の病に

   3つめは「心臓の健康によいこと」。

   米国では毎年、約61万人が心臓疾患が原因で亡くなっており、主要な死亡原因の一つだ。

   13年に米心臓協会が出した「科学声明」は、ペット、とくにイヌを飼うことが心血管系や循環器系疾患のリスクを下げると述べている。声明の著者の一人、ヒューストンにあるベイラー医科大学のグレン・レビン氏によれば、イヌを飼えば、散歩などのため運動が増えることがその理由。イヌを買っている場合、運動の推奨ガイドラインの達成の可能性が54%高いという。

   4つめは「社会性が増すこと」。

   応用発達科学の専門誌に14年に掲載された論文によると、動物の世話を積極的にする人は、コミュニティーでも関与を深めていく傾向がありリーダーの役割を担う確率が高いという。

   自閉症を扱う米医学誌「Journal of Autism and Developmental Disorders(ジャーナル・オブ・オーティズム・アンド・ディベロップメンタル・ディスオーダーズ)」に15年、ミズーリ大学の研究グループが発表した論文は、自閉症に対するペットの効果を報告している。「ペットが家にいると、自閉症の子どもたちは、自己紹介や、尋ねごとへの関与が高まり、質問にも答える」という。

    ほかにも、いわゆる「心の病」に対するセラピー効果、睡眠の質をあげる効果など、さまざまなペット効果が研究されている。

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