2018年 11月 16日 (金)

難民救済に尽力 作家の犬養道子さん死去、96歳

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   国際的な難民救済活動で知られた作家で評論家の犬養道子(いぬかい・みちこ)さんが2017年7月24日、死去した。96歳だった。各紙が報じた。

   5・15事件で暗殺された犬養毅・元首相の孫。異母妹にエッセイスト、テレビキャスターの安藤和津さん。国際連合難民高等弁務官だった緒方貞子さんも親戚。

  • 犬養道子基金のウェブサイトより
    犬養道子基金のウェブサイトより

『お嬢さん放浪記』がベストセラーに

   1921年、犬養健・元法相の長女として東京で生まれた。母方の曽祖父は明治の大物政治家後藤象二郎。女子学習院卒業後、津田英学塾を経て、米国やフランスの大学で聖書学などを学んだ。

   58年に出版した『お嬢さん放浪記』がベストセラーになり、セレブ文筆家として引っ張りだこになる。『世界のトップ・レディ』『私のアメリカ』『女が外に出るとき 暮しの設計』などを次々と出版、犬養家のことを描いた『花々と星々と』はテレビドラマにもなった。一時期、NHKでニュース解説も担当した。

   70年代後半から世界の飢餓や難民問題への関心を高める。86年、「犬養道子基金」を設立。息の長い難民支援事業をインドシナ、アフリカ、ボスニア、クロアチア、中東などで展開した。著書『国境線上で考える』は毎日出版文化賞を受賞した。

   世界で頻発する地域紛争の現場にもたびたび足を運び、メディアを通じて実情を報告、環境破壊を防ぐための「みどり一本」運動を提唱し途上国の緑化にもつとめた。

   『聖書を旅する』全10巻などの聖書研究の著作でも知られた。エッセイなどを含め約50冊の著書がある。

   両親ともに飛びぬけた名門の出身。敬虔なクリスチャンでもあり、得意の語学力を生かし、社会の模範となるように振る舞うことを自らに義務付けたかのような国際的活動ぶりで際立った。

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