「ポイント」や「おつり」が使える少額投資 「クレジットカード」活用で注目集める

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   消費のためのツールだったはずのクレジットカードを活用した少額投資が注目されている。

   資産運用というと、元手がかかり「敷居が高い」とされたが、クレジットカードの利用で貯めたポイントや、「おつり」を使ってコツコツ積み上げて投資資金に充てることで、高かった敷居をグンと下げるとともに、投資需要を掘り起こしている。

  • クレジットカードの新たな使い道、「投資」が注目!
    クレジットカードの新たな使い道、「投資」が注目!

クレジットカードで「元手ゼロ」からの投資

   オンライン証券のインヴァスト証券は2017年7月24日、クレジットカードの利用時に貯まるポイントを海外ETF(上場投資信託)にCFD(差金決済方式)の形態で自動売買を使った投資ができる「積立投資サービス マネーハッチ」を開始した。

   カード会社のジャックスと提携して、自社でクレジットカード「インヴァストカード」を発行。カードの利用で得られるポイント(1ポイント1円をキャッシュバック)を、「自動売買」を使って積立投資することで、資産運用をはじめることができる。

   クレジットカード以外にも、同社が提供するFXサービスでトレードするだけで、売買数量に応じて積立原資が貯まる方法も用意。わざわざ資金を用意せずとも、日々のトレードで得られるキャッシュバックで積立投資ができるという。

   「マネーハッチ」は、初心者でも「投資を体感して学ぶ」がコンセプト。投資を通じて、投資の知識や必要性、楽しさを味わえるという。

   証券会社のクレジットカードは、キャッシュカードとの1枚化カードとして発行するケースはあるが、ポイントを実際の投資に回すサービスは初めてという。

   一方、クレジットカードを使った「少額投資」の仕組みでは、ロボアドバイザー・サービスを提供するウェルスナビが、日々の買い物の「おつり」を積み立てて、気軽に資産運用をはじめることができるアプリ「マメタス」の提供を、5月末から開始している。

   本来、おつりが出ないようにするクレジットカードに、あえて「おつり」をつくることで、投資資金の元手を積み立てる。あらかじめ「おつり」の金額を「100円」「500円」「1000円」から「単位」を選択。たとえば150円の買い物をした場合、「100円」を選んだ人は、100円単位で支払いを済ませることになるので、50円(100円-50円=50円)のおつりを積み立てに回す仕組みだ。

   毎月1回、貯まった「おつり」を資産運用に回し、 米ニューヨーク証券取引所の上場投資信託(ETF)に投資。預かった資産は、ロボアドバイザーの「WealthNavi」が運用する。

   こうした仕組みであれば、これまで投資をしたことがない人でも手軽に資産運用に着手できるというわけだ。

「少額」「手軽」「おまかせ」がキーワード

   マイナス金利の影響で、「稼げる」資産運用の手段は限られている。銀行の定期預金や生命保険で資産を殖やすことは難しく、株式や投資信託、外国為替証拠金(FX)取引などの運用手段に目が向くのは、いわば自然な流れ。その一方で収入もなかなか増えないなか、モノの値段が上昇して手元資金を貯蓄に回す余裕は、ますますなくなってきている。

   また、これまで投資への興味が薄かったり、かつてのバブル崩壊時に痛手を負ったりした人が、投資に二の足を踏んでいることは少なくない。投資には元手にお金がかかることや、マーケットへの不安感や不信感が募っている人も少なくないだろう。

   そうした節約志向のなか、クレジットカードなどのポイントサービスを上手に活用しようという人は少なくない。日本クレジット協会によると、2016年12月末時点のクレジットカード契約数は2億4619万件(前年比2.4%増)、信用供与残高は10兆227億円(同8.0%増)にものぼる。

   どのカードに、どのポイントが付いていて使えるのか、あるいはポイントを使いきれずに失効してしまう人もいるだろう。クレジットカードのポイントや「おつり」を投資の原資に充てれば、少額で手軽に、さらにお金を殖やせるかもしれない。

   その一方で、証券会社などにとっても個人投資家のすそ野拡大を期待できる。

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