2019年 11月 20日 (水)

中国に空前の新エネ車ブーム 2020年に2000万台は本当か

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   世界的な電気自動車ブームが高まるなか、中国も乗り遅れまいと、新エネルギー自動車振興政策を出したりしている。各省も電気自動車の育成に励み、家電の後を追って電気自動車関連企業が雨後タケノコのごとく設立されている。

   その中で、江西省南部の小さな町――カン州市は、今、新エネルギー自動車完成車の生産集積地になろうとしている。8つの大型新エネルギー自動車完成車プロジェクトが拠点を構え、その投資総額は475億元(約8000億円)に達し、うち投資額が60億元以下だったのは一件のみだった。カン州経済開発区には既に90以上の新エネ車および関連企業が進出し、中には大手企業、民営電気自動車企業があり、台湾の電気自動車ブランドもあった。

  • 北京中関村で住宅から延長コードを使ってEV車に充電しているところ(編集部で一部修正)
    北京中関村で住宅から延長コードを使ってEV車に充電しているところ(編集部で一部修正)

レアアース王国「江西省カン州」が生産基地に

   計画では、2020年に中国では年間200万台の新エネ車を生産・販売の予定だが、既に多くの地方政府が一斉に新エネ車の生産に乗り出しており、週間新聞『経済観察報』は、2020年には中国の新エネ車の生産能力は2000万台を超えるだろうと見積もる。

   ほとんどの中国人も知らないカン州で新エネ車の製造が集中する原因は、そこに豊富なレアアースがあるからだ。

   「希土王国」(レアアースの王国)という異名を持つカン州には、電池生産に使う素材が豊富にある。鉛、ニッケルはもちろん、このごろ値段が高騰しているコバルトも非常に多く、ここに起業する電池メーカーは数多くある。それにともなって電気自動車メーカーもカン州に殺到した。

   しかし、レアアースがなくても、浙江省の湖州・嘉興、安徽省の銅陵、江西省上饒、陝西省渭南、寧夏の銀川と霊武、甘粛省蘭州など、かつて自動車産業とは無縁で、従来の伝統的な自動車生産地の重鎮にひれ伏し、仰ぎ見ていた中西部都市は現在、カン州と同じように、ややもすれば数十億、数百億の新エネ車プロジェクトに拠点として選ばれる幸運の地となっている。

   市場があればこれも強みの一つであろう。南京、杭州などの長江デルタ地帯や重慶は、豊かになった消費者が多数あり、ここも新エネ車を作っていこうとしている。またいままでの自動車生産基地である長春、武漢、北京、上海、広州も、このブームに乗り遅れまいと、今、急いで新エネ車の生産を始めようとしている。

   企業の公開情報、各省・各主要都市発改委(発展改革委員会)のプロジェクト審査許認可公告に関する『経済観察報』の概算統計によると、2015年から2017年上半期にわたり、中国国内には202件の新エネルギー自動車完成車生産プロジェクトが実施され、関連投資金額は1兆262億元(約17兆円)、公開された生産能力計画は2124万台に達した。これは2020年までの計画とされていた新エネ車生産・販売目標200万台の10倍に相当する。2013年と2014年に実施したプロジェクトと合わせると、新エネ車完成車製造への投資は1.5兆元をはるかに超えるとも推定される。

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