2024年 4月 26日 (金)

仕事を楽しめ!=「エンジョイハラスメント」? オードリー若林が提唱、共感広がる

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   『仕事は楽しむが勝ち!』『仕事とワタシを楽しむ本』『仕事は、最高に楽しい。』――世の中には、こんなタイトルの本があふれている。旧約聖書にも、こうある。「勤め働く者の心は豊かに満たされる」。

   仕事は楽しんでやるべきだ――そんな流れに、お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭さんが異を唱えた。こうした世間の風潮は、「エンジョイハラスメント」にほかならないというのだ。

  • オードリー若林さん(2015年撮影)
    オードリー若林さん(2015年撮影)
  • オードリー若林さん(2015年撮影)

テレビ番組「セブンルール」で提唱

   若林さんの発言が飛び出したのは、2017年11月7日放送の「セブンルール」(フジテレビ系)だ。

   各界で活躍する女性たちにフォーカスを当て、その生き方に取材するというこの番組で、7日はファッションブランド「H&M」のPRマネージャーを務める室井真希さんが取り上げられた。その中で室井さんが、自分が仕事をする上のルールとして挙げたものの一つが、やりがいを感じられるような華やかな仕事、楽しい仕事は、極力チームのメンバーに割り振り、自らは黒子に徹する、というものだった。

「朝起きた時に『会社に行きたくないな』って(メンバーに)絶対思わないでほしくって。やっぱりそれはどういうことかというと、楽しいことをしているのが一番だと思うんですが、花のある部分を私が絶対取っちゃいけないと思っていて。その部分はチームに残しておくってことに気を付けています」
「たぶん今みんな、すごく楽しいと思ってくれてると信じています」

   若林さんは、これら仕事の「楽しさ」をめぐる発言に引っかかったようだ。スタジオでのトークパートで、渋い顔で「朝起きて仕事楽しいな」的なものを求める風潮について、

「俺は『エンジョイハラスメント』と呼んでいるんです」

とバッサリ切った。

「ネタ作るのなんて全然楽しくない」

   若林さんは、

「『だりーな』と思いながら仕事の現場行ってちゃんとやって、『これでよかったかな』ぐらいで帰ってもいいじゃん、と思うんですよ」

と続け、自らの仕事である「お笑い」についても、こうぶっちゃける。

「俺マジで、ネタ作るのなんて全然楽しくないですよ。めんどくさいし、くっそーと思いながら『サンマルク』(喫茶店)行って」

   そして、

「『楽しい』ってそんな重要なのか、っていうね」

と、根本的な疑問を呈した。

   共演者の作家・本谷有希子さんも、「責任ある仕事任されてたら、朝起きて楽しいな、なんて絶対思えないよね」と応じつつ、

「でも、仕事が好きって思うのは重要ですね。(中略)得意なことやってると楽しいし、好きって思うから、得意なことその子たちに任せる、っていうのは、ひとつあるんだろうな」

と室井さんの手法には理解を示し、若林さんもこれには頷いていた。

「ハラスメント」被害者たちから共感も

   番組放送とともに、若林さんの発言にはツイッターで多くの共感が寄せられた。

「エンジョイハラスメントはもっと広まって欲しいなと思った 仕事は生きる上で仕方なくしてることで楽しんでなんかられるかよと思うし なんでも盛り上がって楽しまないとみたいなの本当苦痛」
「エンジョイハラスメント超わかる。なんでも楽しく取り組む方が人生楽しくない?みたいな。どれを楽しむかぐらい自分で決めるし、そういう考え方を持つ人の方が人間出来てるような風潮がしんどい」
「きれいごとを言って、楽しいはずだよ、変われるよ、大丈夫!って、テンション高いやつ 勘弁してくれ 生きるので精一杯ですから」
「わかるなー。ははは。 楽しんだもん勝ち、というのもそれはそれでわかるんだけども」

   「仕事が楽しくないとは気の毒に。しかしハラスメントねえ...。仕事へのスタンスなんて人それぞれだろうに」という反論もあるが、中には、「これ流行語大賞だわ」といった声も上がる。ハラスメントの「被害者」は意外と多いようだ。

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